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「は……？」
「何言ってんの……」
固まる二人の顔を見て、ヒナは昂るように頬を紅潮させ息を弾ませながら話を続けた。
私を貶められるって確信したらしい
「だから、そいつは男だ〜いすきのアバズレ女で、私の家に転がり込んでくるなりおじさんとヤ·りまくってたやばい奴なの！そんなんだから私がキモイおじさん紹介したら喜んで抱かれちゃってさぁ、」
ヒナの悪夢のような笑い声が広い廊下に響く。
私はもう怒ることも悲しむことも出来なかった。ただ胸あるのは、全てを失った虚無感だけ。
「……最悪だな」
「ほんと、ありえない」
千切くんと凪くんの言葉に、ヒナはでしょう？！と口角を上げる。
終わった……全部終わった
明日にはもうここを出よう。それで、もう二度とみんなには会わないんだ
「二人ともそいつから離れた方がいいよ。いつ襲われるかわかんないからねぇ」
その言葉に、これ以上傷つくまいと私の感情をせき止めていた何かが音を立てて切れる。
胸にあった虚無感が全て飛び、血が上る怒りにヒナを最後に一発殴ってやろうと一歩踏み出したときだった
「馬鹿か？最悪なのはてめぇだよ」
凍てつくような視線を送る千切くんに対し、は？とヒナの目が丸くなる。
私の動きも止まった
「よく笑って話せるな……頭おかしいんじゃねーの？」
「お前がやってたの斡旋ってことだよね？それ犯罪だよ。捕まる準備できてんのクズ女」
は、は……？とヒナの口がパクパクと開いては閉じるのを繰り返す。
まるで金魚みたいになった彼女は、先程まで興奮で赤かった顔を今度は真っ青に染めていった。
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ごりらに憧れてます - ちょっと控えめに言って神です。語彙力めちゃ高ですし……小説家なれると思います。応援してます！！最高でした〜 (1月19日 7時) (
レス) @page43 id: 930e13de40 (このIDを非表示/違反報告)
黎明(プロフ) - 話の構成が上手すぎて引き込まれました…！神作品を有難う御座います！ (10月10日 13時) (レス) @page22 id: 96c5df6fb7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 私、最後の「彼との幸せな〜」を呼んだ瞬間、大泣きしました。枕に顔うずめてたら親に笑われました（笑）本当に心が温かくなる話でした！これからも投稿頑張ってくださいね！ (6月5日 21時) (レス) @page49 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - すっごい泣きまた！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月21日 0時) (レス) @page49 id: e67944ae95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾗｺ - 素敵なお話をありがとうございました。ツナさんの暖かい気持ちに感動しました。生きることは決して楽しいこと、美しいことばかりではないけれども、それらはいつか糧となり実を結ぶのだと思います。私もいつか生きていて良かったと思える日が来るよう今を生きます。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page49 id: 488b484064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2023年1月28日 16時
