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『な、千切くん……！？』
え？なんで、いつからここに！？
「む……邪魔しないでよお嬢。せっかくいいとこだったのに」
「尚更見てられるか。無欲な雰囲気か持ち出してる癖して案外肉食なんだなお前」
「ロールキャベツ男子ってやつ？」
肉食という言葉に反応したのか、ガオーと座ったまま腰の辺りに抱きつこうとする手を千切くんがすかさず払う。
「たく、油断も隙もない奴だな」
『ちょっと待って、千切くんなんでここに……？』
二人の仲の良さは分かったから、私の質問にも答えて欲しい。
「作戦会議するっつったのに凪がどこにもいないから、探しに来たらお前らが見えて……」
二人の世界入り込んでて全く気づかれなかったけどな。と冷やかすように言われて顔から火が出そうだった。
待って、じゃあ彼はいつからいたんだろうか……
抱きしめられてるとこも見られてたりなんかしたら、恥ずかしすぎる……！
「割と序盤かな。凪がお前の肩揉んでるくらいから」
あ、死んだ……
「ふぅん。そんでちゃっかり話も聞いてたってワケか。お嬢ったらやらし〜」
「ふざけんな。お前が変なことしないように見張ってんだよ」
居てよかったわ。と言い放つ彼にそこだけは首を縦に振りまくる。
「……なぁA、なんで俺にも言ってくれなかったんだよ」
『え？』
「俺も、お前の力になりたいのに……」
悔しそうな表情を浮かべる千切くんに胸が掴まれる。
千切くん、まだヒナのこと責任感じてくれてるのかな…
あれならお互い誤解してたんだからもういいのに……
やっぱり、責任感とか強いんだろうな
『…心配してくれて、ありがとう……その、迷惑かけちゃうかなって思って』
「何言ってんだよ、お前のこと迷惑とか思う訳ないから。
だからこれからは、俺の事も頼れよ……もうヒナのこととか関係なしに、ただお前の力になりたい」
『……ほんと？』
「あぁ。こんなとこで嘘つかねぇって」
千切くんが笑ったのにつられて、私も確かにと笑顔になる。
やっぱり未来を選んでよかったと、改めて思えた瞬間だった。
「はいストップー。俺の前でイチャつくのやめてくんない？」
「お前が言うか？」
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ごりらに憧れてます - ちょっと控えめに言って神です。語彙力めちゃ高ですし……小説家なれると思います。応援してます！！最高でした〜 (1月19日 7時) (
レス) @page43 id: 930e13de40 (このIDを非表示/違反報告)
黎明(プロフ) - 話の構成が上手すぎて引き込まれました…！神作品を有難う御座います！ (10月10日 13時) (レス) @page22 id: 96c5df6fb7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 私、最後の「彼との幸せな〜」を呼んだ瞬間、大泣きしました。枕に顔うずめてたら親に笑われました（笑）本当に心が温かくなる話でした！これからも投稿頑張ってくださいね！ (6月5日 21時) (レス) @page49 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - すっごい泣きまた！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！ (5月21日 0時) (レス) @page49 id: e67944ae95 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾗｺ - 素敵なお話をありがとうございました。ツナさんの暖かい気持ちに感動しました。生きることは決して楽しいこと、美しいことばかりではないけれども、それらはいつか糧となり実を結ぶのだと思います。私もいつか生きていて良かったと思える日が来るよう今を生きます。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page49 id: 488b484064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2023年1月28日 16時
