episode103〇 ページ13
’
｢…………は？｣
何だかいつもより重たいものが乗ってるような目覚め方をして、金縛りにでもあったかなとふと目線を天井から下げれば。
逞しい腕に、ホールドされるようにして閉じ込められていた
隣には、柔らかい金髪が。
なんで、佐野が……！？
しかも同じベッドで……！？
待って、昨日何があったんだっけ……
確かファミレスから1人で帰ってたら、バスから降りた後……
｢あ……｣
そうだ、私……魚民君に……
｢…さ、の…｣
無意識に隣に眠る佐野の特攻服の袖を握っていた
大丈夫、何もされなかったから
最後までされなかった。ただ少しだけ触られただけ……
触られた……
｢……いやっ、｣
危ない、吐くとこだった……
とりあえず佐野を起こして…あっっ、お母さん……！
無断で外泊なんて……！殺されるどこじゃ済まない、もう警察に通報されてるかも……！
慌ててケータイを開けば、身に覚えのない母からのメールが届いていた。内容は｢了解。相手のご家族に迷惑かけちゃダメよ｣と書かれていて。
まさか昨日私がメールを送ったはずもないから、ハテナを浮かべながら送信ボックスを開けば
これまた身に覚えのない、｢今日は友達の家に泊まるね。｣というメールをこのケータイから母に送っていた
ということはつまり、佐野が母に送ってくれたんだ……
｢よかった……｣
ほんとによかった……これでまだ自由を得られる
｢……ん、A……？｣
｢あっ、佐野……｣
｢すげぇ、Aがいる｣
ふにゃり、と柔らかく笑う佐野に、思わず｢は？｣と声が出る
｢幸せだ〜……すっげぇ幸せ……｣
｢ちょっ、佐野？寝ぼけてるの……？｣
っていうか寝てるし……！
ばく、ばくと大袈裟に動いていた心臓は鳴り止む気配もなく。
かといって佐野の腕の中から抜けだせそうにもなく、ぼーっとしてたら二度寝してしまっていたようで。
｢……ん、｣
再び目を覚ませば、目の前には私を見つめる佐野の顔があった
おはよ、と微笑んでいた。
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kanasimi - マジで泣けました！ 3回も!! 感動しました！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続き楽しみにしてます♪ (2022年4月19日 7時) (レス) @page45 id: 99859047d6 (このIDを非表示/違反報告)
たむら - 更新ありがとうございます！！今回もいいところで終わって...次回が気になりすぎますっ！！主さんのペースで更新していただけたら幸いです🙇♀️ (2021年12月2日 20時) (レス) id: e5799c3cbd (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！気になる所で終わってるのも流石です。次回更新楽しみにしていますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: db1b503228 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - コウさん» めっちゃ好きです！！笑 (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年9月30日 23時
