episode102● ページ12
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背中にAの温もりと柔らかな感触を感じながら、起こさないようにゆっくりとベッドまで運んだ
嘘。起こさないようにとか言ったけど、本当はAの温かさをもっと感じてたかった
そっとシーツの上に下ろせば、めくれ上がったスカートや乱れた髪が目に毒だったけど、エマにあんなこと言った手前触れる訳にもいかず、なるべく見ないようにして布団をかけた
にしてもあの、ふんわりと白い太ももが目から離れなくて大変だった
途中途中でエマが監視するように部屋に入ってきたから、慌ててさっきまでガン見していたAから目を離すこともあったり。
とにかく、Aと同じ部屋にいて尚且つ自分のベッドに寝ているという事実が、どうも俺の頭を鈍くおかしくさせる。
時々漏らされる寝言のような声にも、いちいち反応してしまって疲れるくらい。
｢……け、て……た…て｣
｢A？｣
小さな寝言が一変、苦しそうに唸るように声を上げるA
その額からは汗も出ていて、拭っていると確かに聞こえた。｢たすけて｣と。
｢A……｣
こんなとこ見られたりでもしたら、エマに殴られんだろーな。
でも、抱きしめずにはいられなかった。
こんな苦しそうにしてるAを、抱きしめずには……
｢大丈夫だから…｣
今は、俺がそばに居るから。
Aの持つ悲しみ、感じる苦しみも全部分かち合うから。
｢……さの……たすけ、｣
｢A……！｣
夢の中で、Aが呼んだのはただ1人。俺だけだった
三ツ谷でもない、俺だけに、Aは助けを求めていた……
不覚にも、ぎゅいんと胸が締め付けられる
こんな時にこんなこと思うのはお門違いってやつかもしんねぇけど…可愛いすぎんだろ……さすがに。
これが噂の悩殺ってやつなんだろうか……
そしたら俺、何回Aに殺されてんだろ
1000回はやられてんぞ軽く。
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kanasimi - マジで泣けました！ 3回も!! 感動しました！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続き楽しみにしてます♪ (2022年4月19日 7時) (レス) @page45 id: 99859047d6 (このIDを非表示/違反報告)
たむら - 更新ありがとうございます！！今回もいいところで終わって...次回が気になりすぎますっ！！主さんのペースで更新していただけたら幸いです🙇♀️ (2021年12月2日 20時) (レス) id: e5799c3cbd (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！気になる所で終わってるのも流石です。次回更新楽しみにしていますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: db1b503228 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - コウさん» めっちゃ好きです！！笑 (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年9月30日 23時
