第十四話 ページ16
色々あったがそれも落ち着き、平和な日が続く…
「カァァ!!カァァ!!」
…事はなかった。耳を劈く声を上げたのはむいくんの
鎹鴉だ。しかし、肝心のむいくんはこの場には居ない。何やら用事で出ているのだ。
『えっと…むいくん此処にはいないけど…』
「鬼殺隊ノ本部二向カエ!!」
おう…無視ですか…。
『あの…むいくんは』
「カァ!今スグ向カエ!オ館様ガオ前ヲ呼ンデル!」
『…え…?』
むいくんじゃなくて…私?しかも…お館様が呼んでるって…?
自分を指差して鎹鴉に確認すれば、ソウダヨと返ってくる。断る選択肢なんてそもそもないだろう。
『分かった……行く』
本部へと向かいながら、私は考える。お館様が私の存在を知っている事はそこまで不思議ではない。きっとむいくんが伝えたのだろうから。
だけど、私を呼ぶ理由は何だろうか。
『あ、でも、生でお館様見れるとか…テンション上がるな』
やはり鬼滅の刃ファンとしては、キャラと会えるのは死ぬ程嬉しい。勿論、1番好きなのはむいくんだが。
鼻歌混じりに本部へと入れば、遠目に幾つかの人影が見えた。
……柱だ。
私は思わず側の茂みに隠れて頭を抱える。
え…?柱が集まってるんだけど?何てタイミングで呼んだの?私何かした!?いや、何もして無い訳では無いけど!
茂みに隠れて唸っていると、澄んだ女の人の声が聞こえて来た。
「ここは鬼殺隊の本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ
竈門炭治郎君」
『……え…?』
その名は、鬼滅の刃ファンなら知らない筈はない。
この世界の主人公の名前だった。
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uru(プロフ) - 愛NAさん» ありがとうございます!自分ではまだまだと思っているのですが、そう言って下さり嬉しいです!!これからも頑張ります! (2020年8月18日 19時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
愛NA(プロフ) - 小説の書き方上手過ぎませんか…??ちょっとシリアスだったり面白かったり、何かもう色々と凄って思いました。陰ながら応援させて頂きますね…! (2020年8月18日 18時) (レス) id: d66500f3cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2020年8月2日 15時