#32 ページ32
その日、様子見として、私達はとある場所に向かった。
「変わらないね、
そう、呪術高専だ。
「うぇ〜、夏油様ァ。本当にココ東京ォ？？田舎くさァ」
『否定出来んのが辛いな』
目の前にいるのは少年２人と少女１人。それからパンダ。……パンダ？？
「初めまして乙骨君、私は夏油傑」
「えっ、あっ、初めまして」
夏油は一瞬で乙骨君の前まで移動する。他の子達はあまりの速さに目を見開いていた。
そりゃあ何たって夏油は特級だし、レベルが違うだろう。
「君はとても素晴らしい力を持っているね。私はね、大いなる力は大いなる目的のために使うべきだと考える。
今の世界に疑問は無いかい？一般社会の秩序を守るため呪術師が暗躍する世界さ」
その後も長々と言葉を紡ぐ夏油。長い、くどい。
『夏油、本題を早く言いなよ』
そうだね、と夏油は肩をすくめる。
「だからね、君にも手伝って欲しい訳」
「？、何をですか？」
「非術師を皆殺しにして、呪術師だけの世界を作るんだ」
『そこは晴れて呪霊の無い世界だよ』
何言ってんだ？そう言いた気に彼等は私達を見る。つまり絶賛変な人扱いだ。悲しいな。
「僕の生徒にイカれた思想を吹き込まないでもらおうか」
懐かしい声が聞こえた。声だけで身体中が疼く。嬉しさで悶えているのだろうか。まだ私にもこんな感情が残っていた事が、すごくホッとした。
「悟ー！！久しいねー！！」
「まずその子達から離れろ、傑」
「今年の１年は粒揃いと聞いたが、成程、君の受け持ちか。
特級被呪者、突然変異呪骸、呪言師の末裔、そして禪院家の落ちこぼれ」
テメェ、と反論しようとした女の子に夏油は睨みを利かせる。
「君の様な猿は私の世界にはいらないんだから」
『でも私達の代も粒揃いだったよねー。六眼と無下限持ちの特級呪術師、呪霊操術を扱う特級呪術師、反転術式の使い手。私以外はみんな最強だ』
「Aだって、呪力の量は化け物級だろう」
『上手く扱えないと意味ないよ』
てかあのパンダ、呪骸か。普通のパンダかと思ったわ。いやパンダなんだけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そーすはか？ - 終わり方…！主人公は3回目、どう生きるんだ… (2021年9月25日 16時) (
レス) @page41 id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - よるさん» おー！本当ですか！？ありがとうございます！！ (2021年8月11日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 終わり方がループっぽくてゾクってした！面白かった！ (2021年8月10日 22時) (レス) id: de8c93495d (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 葵さん» うああああ！！ありがとうございます！！！！ (2021年7月6日 21時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - うっほぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!泣いたァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(うるさいですねすみません！) (2021年7月4日 20時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：憂流 | 作成日時：2021年2月22日 10時
