【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

#15 ページ15

「少女(ガキんちょ)の護衛と抹消ォ？？」

「そうだ」

「ついにボケたか」

「春だしね、次期学長ってんで浮かれてるのさ」

『あっは、それならカワイーじゃん』

ひそひそ声で話す私達に、夜蛾先生は怒りを露わにする。

「冗談はさておき、天元様の術式の初期化ですか？」

スン、と一瞬で真面目な顔になる夏油に思わず吹き出す。睨まれた。

「冗談で済ますかは俺が決めるからな」

『私は褒めたのに』

「お前はもう黙れ」

扱い酷いな。

そんな中、五条が「何ソレ」と聞く。お前は知ってる筈だろ。

「天元様は"不死"の術式を持っているが"不老"ではない。ただ老いる分には問題ないが、一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとする。

"進化"、人でなくなりより高次の存在となる」

「じゃあいいじゃん」

「天元様曰く、その段階の存在には"意志"というものがないらしい。天元様が天元様でなくなってしまう」

高専各校の呪術界の拠点となる結界、多くの補助監督の結界術。それら全てが天元様によって底上げしている。あの方の力添えが無いと防護や任務の消化すらままならない。

最悪の場合、天元様が人類の敵となる可能性もある。

だから５００年に一度、"星漿体"、天元様と適合する人間と同化し肉体の情報を書き換える。

「肉体が一新されれば術式効果も振り出しに戻る。"進化"は起こらない」

「成程、メタルグレイモンになる分にはいいけどスカルグレイモンになると困る。だからコロモンからやり直すって話ね」

「ええ…まあいいや」

…いいのかよ。


それより忘れているもんだな。この時期に何があったかよく覚えていない。

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