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酒が飲めない分、炭酸で気を紛らわすしかない。グビッとそれを煽れば、舌の上がピリピリする。醍醐味の清涼感は気持ち良い事この上無い。
だからサイダーが好きなのだ。大人になってもよく飲んでいた。
結局五条に貰ったサイダーを机の上に置く。何だか勿体無くて飲めなかった。
炭酸みたいに弾ける様な日々。いつかは、消えてしまう日々。
『……何かしんみりしちゃったな』
夜風に当たって頭を冷やそうと思い外に出る。偶にこうして外に出て景色を眺めるのに丁度いいその場所には、先客がいた。
『五条』
呼びかけると五条は顔を上げ私を見つめる。が、直ぐにフイと逸らす。隣に行けば、また私の方をチラ見した。
『何？どしたの？』
「別にー」
別にという顔では無い。まだ昼間の事を拗ねているのだろうか。ブフッ、と笑えば五条に睨まれる。
『心配しなくても五条が１番好きだよ』
パチリ、と瞬きをした。不意をつかれた五条は、動揺した様に瞳を動かし、口を金魚の様にはくはくとさせる。暗くてよく見えないけど、顔は赤くなっているのだろう。
「…ブッサイクな笑い声…」
絞り出した言葉はそんな皮肉。ただ、照れているのは分かっているので力が無い。
『…ねえ、五条』
「…ん…？」
青い瞳が此方を向く。キラキラと輝くそれが、私は好きだった。
『イカれた変人と、クズな最強。相性は良いと思うんだ』
「…なんだよいきなり」
だからさ、
『…私を置いていかないでね。絶対に離さないで』
「当たり前だろ」
即答した五条に、私はまたブフッと笑った。
……お願いね、五条。
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そーすはか？ - 終わり方…！主人公は3回目、どう生きるんだ… (2021年9月25日 16時) (
レス) @page41 id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - よるさん» おー！本当ですか！？ありがとうございます！！ (2021年8月11日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 終わり方がループっぽくてゾクってした！面白かった！ (2021年8月10日 22時) (レス) id: de8c93495d (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 葵さん» うああああ！！ありがとうございます！！！！ (2021年7月6日 21時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - うっほぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!泣いたァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(うるさいですねすみません！) (2021年7月4日 20時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2021年2月22日 10時
