#34 ページ36
夜。
部屋の扉をノックする音が聞こえ、読んでいた本に栞を挟み閉じる。開ける前から、扉の向こう側にいる人は予想が出来ていた。何かない限り、こんな時間に女性の部屋を尋ねるなんて事、他の２人の同級生はきっとしない。
「…よっ」
扉を開けた先には予想通り、硝子が立っていた。部屋に招き入れると、お茶を用意している間にクッションを弄りながらくつろいでいる。
『どうしたの？』
「ん〜、別に…」
別に、という雰囲気ではない。そもそも、硝子が自分から私の部屋に来る事はあまりないのだから。いつも私が硝子の部屋に行ってばっかりだ。
『五条悟を怒ったの？』
「まあね」
『…ごめんね。私がおかしかったから、余計な心配をかけちゃったんでしょう？』
「あれは五条が１００パー悪いからAも気にしなくて良いって」
思わず笑って、そうね、と答える。私が先に何かしてしまった可能性もあるけど、あの言葉は許せない。私だって怒る。
''いいんじゃねぇの？お似合いじゃん''
あの言葉は…彼の、五条悟の本心なのかしら。本心でなければ、余計に意味が分からないけど。
『…硝子。私、五条悟に振り向いて貰えるのかしら』
一応、あれはフラれたも同然。だけど、告白を断られるよりずっとキツくて。
『…ほんの少し…自信が無くなっちゃった』
五条悟が好き、大好き。きっと、ずっとこの想いは変わらない。…でも、この想いはいつか終わらせないといけないのか。
''いつか''って、本当にいつなのだろう。どうすれば、不安にならずに済むのだろう。
「………」
『…何よ、その顔』
心底呆れた顔をされるとは思わなかった。目なんて、どこかも分からない遠くを見つめている。
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ななき - もー死ぬほどキュンキュンとまりません、もっとお願いします！！！！！！？！！！！！！ (11月30日 23時) (
レス) @page46 id: f371c2d5cf (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 水泳進化人さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - あー…好き、めちゃめちゃ好き…それだけです。 (2021年6月19日 19時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます！！更新ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします！作品、機会があれば読ませて頂きますね…！ (2021年4月17日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね！ 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう！ *´▽`* (2021年4月17日 16時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2021年2月15日 18時
