《両面宿儺》仕返しします

態度37 ページ37

真人｢宿儺なんでしょ?｣






特級の言葉に、静かに頷いた。


可哀想に...、そう言うとそっと体を寄せて優しく包み込んだ。







真人｢君の純粋な感情を踏み躙るアイツは最低だ｣








『ｯ...!

違うの、私も悪い所が___』







真人｢違う、君は悪くない。

アイツ、宿儺が悪いんだ｣








私は...悪くない?




ゆっくりと視線を上げて目の前の奴を見ると

とても真剣な眼差しで私を見下ろしていた。



なんで、ここまで私を...。









真人｢俺は、君がこれ以上アイツのせいで傷付く姿を見たくないんだ｣









『...へ?』







真人｢アイツのせいで"A"はどれほど傷付いた??｣









宿儺のせいで、私はどれほど...。



記憶を蘇らせ、宿儺の姿を思い浮かばせた。









___｢あっちに行け小娘｣


___｢朝からお前の顔を見るとは俺も運が無い｣









___｢別に｣









.









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ﾊﾟﾘﾝ









私の中の何かが壊れた気がした。


目の前が真っ黒になる。




あぁ、そうだ。

私は宿儺と付き合ってから傷付いてばかりいた。


私ばかりが思い焦がれていた。




そうか、これが本当の"絶望"か。









.









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＿＿＿＿＿＿＿｢復讐しない?｣









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脳に響く特級の声。




復讐??私が宿儺に?









真人｢君だけが傷付いてばかりじゃ不平等だと思わないかい?｣









確かに不平等だ。


何度、彼が気付かないように一人で泣いたことか...。









真人｢アイツにも君以上にその罪を補ってもらう義務がある｣









そうだ、そりゃそうだ。









真人｢俺にいい考えがあるんだ。

だから、ねぇ"A"＿＿｣









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＿＿＿＿＿＿＿やろうよ、復讐









.









呪霊と手を組むことなんて本来なら許されない。

しかも私情で...。



でも、仕方なかったんだ...。



今の私には宿儺に対する負の感情しか存在していなかった。









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『...宿儺』









私は貴方を＿＿＿＿









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＿＿＿＿＿復讐(仕返し)します

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