《両面宿儺》仕返しします

態度3 ページ3

『ｯ...』ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ





私が歩く度の振動で

顔の汗が地面に落ちる。




やばやばやば。

仮にも呪いの王にあんな態度とっちゃった。



こ、殺される、死ぬ。

冷や汗止まんねぇよォ。




で、でもあんな言い方する宿儺が悪いんだし！

素っ気ないのを素っ気ないので返しただけだし！







.








悠仁｢A〜!!｣






『ひっ!?』






や、やばい!

殺される！




少しでも防御しようとしゃがんで頭を抱えると

何してんのー？と疑問がられた。




何だ悠仁か。

悠仁なのか宿儺なのか姿が同じだから分からない。








『ううん何でもない！

床で歩いてたアリを見てただけだから』





悠仁｢まじ!?

て、いねぇじゃん!｣






そりゃそうだ、ここは屋内だもの。


そんな嘘に騙される悠仁はなんだか面白くて笑顔になる。




顔がしわくちゃになりながら笑っていると

悠仁がマジマジと私の顔を覗き込んだ。








悠仁｢うん!

やっぱりAは笑顔が1番だな！｣






『へ!?//』







な、何だこの天然タラシ！


そんなこと言われたら他の子は1発KOだよ!?




言われなれない言葉だったので

顔はきっと茹でダコみたいに真っ赤なんだろうな。








『そ、そろそろ向かわなきゃね！』






悠仁｢お、そうだな！｣








.









.








.









宿儺｢...ﾁｯ、胸糞が悪い｣





誰にも聞こえないように
宿儺は、1人そう呟いた。

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