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そして、


その週の土曜日






熱い熱い太陽が照り付ける中、

私たちサッカー部は
とっても大きな試合の日を迎えた









一応マネージャーである私は

昨日の夜に作った、はちみつレモンを
試合に出る先輩方に配っていると







ずっと目で追っていたはずの、

とある1人の姿が見当たらなかった









もうすぐゲーム始まるのに……

どこいっちゃったのかな、









タッパーを1番たくさん
食べてくれている先輩に渡して

私は、みんながいる所を離れた









ただ彼を探すために歩いているだけなのに




止まらない、
溢れ出すような汗は

まるで
君への想いと同じようだ…とか言ったら






なんだか、

曲のワンフレーズ
みたいになってしまうけど。









いた、!










みんなが集まっている場所とは一転
蝉の声ばかり鳴き響く、誰もいない場で








私の探していた彼は
柄にもなく、


壁にもたれながら下を向いて
どこか、小さくなっていた









「七瀬」









ビクッと、少しだけ上がる肩



目線がゆっくりこちらに向けられれば
ちょっと眉毛を上げて、儚い声で君は返事をする








誠「なに、」









いつもポーカーフェイスで
自分を何かの殻で覆っているような七瀬だから

こんな彼を見るのは、初めてだった、。








きっと

今日の試合が不安なんだろう、









「大丈夫だよ?」






あえて主語は言わず
七瀬の方へ一歩一歩歩み寄ると





「っ、」





彼に腕をひかれて
胸の中に閉じ込められた







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まー(プロフ) - あんずさんの描写がほんとに好きで毎回キュンキュンさせられました!素敵なお話でした!! (2019年9月1日 7時) (レス) id: b5240094ea (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - ほんとにやばくてキュンキュンどころかギュンギュンしてます笑最後の七瀬がもうかっこよすぎて頭抱えます笑あんずさん毎回天才すぎます! (2019年9月1日 2時) (レス) id: 004c126250 (このIDを非表示/違反報告)
冷麦(プロフ) - 毎回更新見てふるえていました…本当に唯一無二の紅一点もので楽しかったです!素敵なお話をありがとうございました! (2019年9月1日 1時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続きほしいです!! (2019年9月1日 1時) (レス) id: bf17d816d6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます!今夜完結する予定ですので、ぜひお読み下されば幸いです!ありがとうございます!頑張りますね!! (2019年8月31日 19時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akko010716&scr=novel/321576798...  
作成日時:2019年7月21日 21時

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