外に人はいない ページ1
「さて、どうしたものか。」
「この街は引きこもりが多すぎます。健康面やその他諸々も心配ですし…」
「………」
そう。確かにこの街は引きこもりが多い。ほとんど外に人はおらず、立派な公園に子供はいない。代わりに風が吹き、落ち葉が宙で寂しく踊っている。
最近は不登校も多くなっている。20、30にもなってニート生活を送っている者も。
スーパーなどは電話で注文すればトラックがきてくれるようになっているので、外にでて買い出しをする者も全くというほどいない。
なんとかしてそれを止めるため、私達はどうすれば引きこもりが止むか、方法を考えていたのだ。
「…スマホ禁止令、なんてどうだろうか。」
色々話し合い、悩んだ結果、スマホ禁止令というものが提案された。
「スマホ禁止令、ですか。なかなか良いのでは?それでやめてくれれば良いのですが…」
「やめてくれるまで行おう。それなら大丈夫なはずだ」
その後スマホ禁止令というものを詳しく説明した。
スマホ禁止令とは、名前の通り、スマホ及び、インターネットを禁止する禁止令の事だ。禁止令を与えても、スマホやインターネットを使用した者には罰金を用意し、スマホを没収する事になっている。
外で遊ぶなどはよしとし、衰えてしまったコミュニケーション能力を再び元にもどし、ある程度外に出る者や就職する者が増えれば、スマホ禁止令を無くし様子を見る。という事になっている。
「いい提案ですね、私は賛成です。」
「私もその提案に賛成です。」
自分が提案したスマホ禁止令に賛成してくれる方は多く、軽く数十名はいた。
「では、流しましょうか。」
恐らく、批判が殺到するだろう。だが、全てはこの街のため、親のためだ。
「放送します。この街にスマホ禁止令を下します。スマホをもっている方は、大人しく本部に届けますようよろしくお願いします。ただいまよりスマホ、インターネット等を使用した住民には、罰金とスマホを没収します。詳しくは艾葉本部の看板にて記載されておりますので、そちらをご確認下さい。繰り返します、スマホ禁止令を〜……」
二回ほど放送され、放送された数十分後、外にだんだんと人が集まっていった。
これで引きこもりやニート、不登校が無くなるといいのだが…。
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごみ箱 - 頑張ってください応援してます!(p^-^)p (2019年11月16日 16時) (レス) id: 12104f41c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨零_urei_(プロフ) - ぶーすたあさん» ありがとうございます (2019年11月11日 2時) (レス) id: e65f1358e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶーすたあ(プロフ) - すっごい面白いですっ!!これからも頑張って下さいね! (2018年12月31日 18時) (レス) id: 1f1a07211a (このIDを非表示/違反報告)
猫うどん@サブ垢 - (・ω・)さん» やばいまじでやばたにえんとか言ってる場合じゃない…に不覚には吹いたんですがこれは( ˙-˙ )←安心して下さい、私も語彙力皆無なんでwありがとうございます! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 86786179e2 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・)(プロフ) - すごい…!やばいまじでやばたにえんとか言ってる場合じゃない…まじやばい…えっ…私をこの作品に出会わせてくれてありがとうございます( ´ -ω)(語彙力ぅ…ですかね?) (2018年11月5日 21時) (レス) id: 4c576c1553 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ