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夕方になり、時透君も屋敷に帰ったあと。
突然、髪の長い美少女が入ってきた。
?? 「はじめまして。」
ニコっと笑った顔がとても可愛らしい。
喋りなれていないのかな?
まだどこか違和感が…。
なほ 「Aさん!こちらが、炭治郎さんの妹さんです!」
A「ええ!?」
竈門君の妹だったのか!?
すごく美人…。
私の周りは美人ばっかりだな…。
A「はじめまして。私はAです。よろしくね。」
?? 「わたし、ねずこ。A、よろしく。」
…可愛すぎる。
そういえば我妻さんって、禰豆子ちゃんのことが好きじゃなかったっけ?
こんなに可愛いんだもの。しょうがないよね。
妹に欲しいです…。
竈門君羨ましすぎる…。
てかこの子、本当に鬼なの!?
すみ 「Aさん、具合の方はどうですか?」
A「平気だよ。」
禰豆子「…A…びょうき…?」
A「…うん。」
すると禰豆子ちゃんは私の頭をゆっくりと撫でた。
禰豆子「…つらいねぇ。くるしいねぇ。」
…なんだろうこの感じ…。
禰豆子「…がんばったねぇ。」
ポロッ。
A「え?」
なんで涙が出てくるんだろう。
私ったら、今日どれだけ泣くのよ。
きよ 「Aさん!」
ずっと禰豆子ちゃんは頭を撫でてくれていた。
そういうところは、
やっぱりお兄さんそっくりだね。
優しくて安心できるところは。
私はずっと、竈門兄妹に支えられている。
A「ありがとうね。」
禰豆子「うん。わらって。」
禰豆子ちゃんの笑顔につられ、私は自然と笑顔を作っていた。
A「…柱稽古?」
時透 「そう。
鬼の出没も減ったから、柱の時間が割けるんだ。
柱より下の階級の隊士が、柱を順番に回って訓練をするんだよ。」
さっき我妻さんがギャーギャー騒いでたから、
これから一体何が始まるのかと時透君に聞いたところ、
柱稽古というものが企画されたらしい。
なんだか楽しそうだけどね。
時透 「…楽しくはないでしょ…。」
A「え!?だってみんなで鍛錬だよ?
一人よりもみんなで頑張る方が楽しいじゃない。」
時透 「…そんなに甘くないよ。」
…まぁ、鬼を滅殺するんだもんね…。
時透 「柱と他の隊士の差って、結構激しいんだよね。
だから、ついていけない人がほとんどだと思う。」
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