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でも私は…。
すると、パンッ！と音を立てて、
カナエさんが私の頬に手を添えた。
カナエ「そんな顔しないの。
私は、Aちゃんの笑った顔が好きだな〜♪」
カナエさんは私に、ニコッと微笑んだ。
カナエ「笑って笑って。
笑顔の花を咲かせて。
せっかくの可愛い顔が台無しよ。
笑っている子はみんな可愛いもの！」
すごく平和な考え方してるな。
でも、この人といると元気が出てくる。
どこか、煉獄さんと似てる。
宇髄さんや、甘露寺さんにも。
私の身の回りには…
私を笑顔にしてくれる人がたくさんいた。
私はカナエさんに微笑んだ。
平助 「A〜！終わったか〜？」
A「え！？う、うん！」
平助 「すぐこっちに来て！」
え？なんで？
有一郎「俺の弟が戦ってる。」
〜時透視点〜
時透 「うっ！」
上弦の壱、黒死牟。
彼と戦っているわけだけど、
たった今腕を斬られた。
俺がこいつの子孫だの末裔だの言ってるけど、
今の俺にそんなの関係ない。
というか鬼になっても呼吸による剣技は使えるのか！？
すぐに止血して、片腕だけで斬りかかる。
時透 「ぐっ！」
すると、刀を奪われ肩に刺された。
柱に貼り付けられている状態だ。
鋭い痛みが走る。
黒死牟「我が末裔よ。あの方にお前を、鬼として使っていただこう。」
ふざけんなよ。
誰が鬼になるか。
黒死牟「おのが細胞の末裔とは…
思いのほかしみじみと…感慨深きもの…。」
時透 「…。」
黒死牟「そう…案ずることはない…。
腕ならば…鬼となればまた生える。
まともに戦える上弦は最早私一人のみ…。
あのお方もお前を…認めてくださるはず…。」
だから…
鬼にはならないって言ってるの。
俺の大切な家族を、
愛する人を奪ったお前らなんかに、
加わるわけないだろ。
黒死牟「止血は…しておこう…。人間は脆い…。
しかし仮に…失血死したとしても…。
あのお方に認められず…死んだとしても…。
死とはそれ即ち宿命…。
故に…お前はそれまでの男であったということ…。」
すると、鉄砲の音が聞こえた。
玄弥！？
黒死牟「そうは思わないか？…お前も。」
玄弥の腕が斬り落とされる。
時透 「玄弥ーっ！！」
このままじゃ玄弥が！
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