海賊世界からやって来た

第４話　人 ページ4

『お前、家は？』


ナ｢あっち……｣


そういってその方角に指を指した


『家にはお前しか居ねぇの？』


ナ｢………｣


私はナルトの目線に合わせて屈む


『私、今帰る場所がねぇのな』

ナ｢！！ねぇちゃん、スゴいのに…？』

『私はすげぇし強い。けど家がねぇから、このままだと野宿になっちまう』


ナ｢じゃあ、今までどうしてたってばよ……？｣


『遠いところから来たんだ。私は』


ナ｢……｣


『そこでだ。お前の家に住むことにした』


ナ｢でも……！｣


『お前が私を住ませてくれる代わりに、家の家事全般は全て私がやる。どうだ？』


ナ｢……ねぇちゃんの名前……まだ聞いてないってばよ……｣


『Aっていう。呼び方はお好きなように』


ナ｢Aねぇちゃんは……他の人とは違うってばよ……｣


『？』

ナ｢俺、こんなに優しい人、初めてだってばよ！｣


『優しいは少し違うな……』


ナ｢？｣


『いや、当たり前だろ。罪もねぇ、ましてやこんな小さな子供を変な目で見たりしねぇよ』



ナルトside


俺は里の皆に嫌われている


でもそんな俺のことを知っているのに


俺のことを庇ってくれた


これが、当たり前だと言ってくれた


それがたまらなく嬉しくて


ナ｢うっ……ヒグッ…っ｣


泣いてしまった


『大丈夫か？！腹いてぇのか？！』


ほら、こうして、心配もしてくれる


どこの誰で、何なのかは知らないけど


俺はいつの間にか心を開いていた



そして姉ちゃんとの暮らしがこれから始まる




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ううん、カカシが出てこない……早く出したいんですけど……もう少し先ですかねぇ？

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