▼ ページ9
✩おまけ
今日は、アイドルとして最後のステージ。卒業ライブの日になった。
そして、私は今日を持って芸能界を引退する。
そのライブも卒業セレモニーのみとなった。
今回のライブのためだけに作っていただいたドレスに身を包み、メインステージへ続く花道に立っている。
花道にはメンバーが立っていて、バージンロードをお父さんと歩くようにタキシード姿のメンバーとそれぞれと歩く。
まずは高地くん。
「高地くん、いつも6人を見守ってくれてありがとう。
ここぞってときに、頼りになる高地くんに何度も助けられました。
ありがとう。」
「え、俺たちエスコートして歩くだけだったよね?泣かせないでよ〜」
目尻をクシャクシャにして、泣きながら笑っている高地くん。
高地くんと腕を組み、進むと次に待っていたのは慎ちゃん。
「こーちー、早く代わってよーー!」
ってほっぺを膨らましている。
「ヤダよ!」って言いながらも高地くんは私の背中をポンと押してくれた。
「慎ちゃん。慎ちゃんはいつも周りを見ててくれて、落ち込んでる時はおもしろいことをして笑わせてくれてありがとう。」
「お別れみたいで、寂しい。これからAは新しいスタートだけど、ムリしちゃダメだよ。」
私が頷けば、ゆっくり歩き始めた。
慎ちゃんの笑顔はJr.ラストライブのときみんなで肩を組み涙を流していたのに、慎ちゃんだけ笑っていてくれた。今日の笑顔はその時の笑顔のように感じた。
そして、歩みを進めれば樹くんが待っている。
樹くんは口を手で覆い上を見上げていて、ボロボロと涙を零していた。
樹くんの前に立つと樹くんもメインステージの方へと視線をうつせば、慎ちゃんが私たち2人の背中を押した。
「樹くんは、私に何かある度に、真剣に向き合ってきくれたよね、ちょっぴり怖い時もあったけど、樹くんの真っ直ぐな優しさがあったからここまで来れました。ありがとう。」
樹くんはマイクを通さずに、「俺のほうこそ、本当にありがとう。」そう私にだけ聞こえる声で言ってくれた。
次に待っていてくれるのはほっくん。
「北斗に渡したくない!」
って樹くんも駄々をこねるけど、
「ワガママ言うんじゃあーないよ。」
って、いつもの調子で受け流していつの間にかほっくんと腕を組んでいた。
271人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わん(プロフ) - 滴さん» 細かい所まで読んで頂きありがとうございます。 (2021年2月17日 21時) (レス) id: 9bd4ec93f8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読みました。 沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした。。。 (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ50のここの部分 「ほっくん開けて。」なんてペットボトルを差し出し、珍しく甘えくる○○←名前 これてが抜けてませんか? 正しくは甘えてくるではないんでしょうか? (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ49のここの部分 目いつぱいに涙を貯めて、ちょっと瞬きしたら零れてしまうほど。 これ正しくは目いっぱいに涙をではないんでしょうか? (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血のここの部分 「おはよー」って、言ってくれるだけで様子がおかしいのは明らか。 これ正しくは言ってくるだけでではないんでしょうか? (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピ | 作成日時:2021年1月17日 20時