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俺は過去への記憶へ引き戻された。
大学卒業間近になり、周りもそして俺達も卒業旅行に行き始めたところだったと思う。
俺もAと旅行に北海道や沖縄、そして海外にも行った。
でも、その度に貧血や、頭痛を訴えて薬を服用するのを見ていた。
「楽しみで眠れなかったから」とか、
「ちょっと昨日飲みすぎちゃったかも」なんて理由を付けていた。
その時からもう、始まっていたのかもしれない。
社会人になって、デートを断られる回数が増えると、本当は体調悪いなんて嘘で、浮気でもしてるのかと疑っていた。
真実を知ることが怖くて、看病するために家に行くこともできなかった。
もし、浮気現場に遭遇してしまったら関係が終わってしまうと思って。
あの時、そんな疑いを持たずに彼女の元へ行っていたらこんなに悲しい結果になっていなかったかもしれない。
辛い時傍にいられたかもしれない。
別れた後は「これでいいんだ」と何度も呟いてAの幸せを祈っていた。
俺は、樹や北斗の元を離れ先程通ってきた道を引き返し、また海に来てしまっていた。
そして、北斗から渡された手紙を開いた。
ジェシーくんへ
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ジェシーくん、久しぶりだね。
いきなり別れを切り出した私からの手紙なんて読みたくないよね？
でも、ちゃんと最後まで読んで欲しいの。
最後のワガママ聞いてください。
ジェシーくんと出逢って、付き合ってから私の人生に色がついた。
ジェシーくんは太陽みたいに明るくて、
そうだな・・・私に知らない世界や新しい気持ちを教えてくれたから、朝日みたい。
体調が悪くなり始めて、身体に違和感を覚え始めて、病院に行ったら、もう治らないことを直ぐに宣告されちゃったの。
本当はもっと上手にジェシーくんとはお別れしたかったのに、急なお別れになっちゃってごめんね。
私が、好きだったあの海、別れてからもジェシーくん、1人で行ったでしょ？
ジェシーくんにお別れを告げてから、初めて私も1人で海に行った日に、もう砂浜には誰かいたの。
大きな背中なのに、小さく見えて悲しくなった。
私が悪いのに。その日は晴れてはいるけど、雲も浮かんでいて、日差しが雲の隙間から照っていて、
日差しのカーテンに見えた。
そのカーテンに包まれているジェシーくんを見て、ずっと一緒に居たかったな。って思ったよ。
でも、私にはタイムリミットがあるから、
優しいジェシーくんを縛りたくなくて、声を掛けられなかった。
でも弱い私が、この手紙を最後に遺すことにしたの。
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わん(プロフ) - 滴さん» 細かい所まで読んで頂きありがとうございます。 (2021年2月17日 21時) (
レス) id: 9bd4ec93f8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読みました。 沢山のいやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした｡｡｡ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ50のここの部分 「ほっくん開けて。」なんてペットボトルを差し出し、珍しく甘えくる○○←名前 これてが抜けてませんか? 正しくは甘えてくるではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血ページ49のここの部分 目いつぱいに涙を貯めて、ちょっと瞬きしたら零れてしまうほど。 これ正しくは目いっぱいに涙をではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 黒×紅一点×貧血のここの部分 「おはよー」って、言ってくれるだけで様子がおかしいのは明らか。 これ正しくは言ってくるだけでではないんでしょうか？ (2021年2月17日 13時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピ | 作成日時：2021年1月17日 20時
