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「胸毛は関係ないわ!それより坂田!自分で欠点を直していく。それでええんか!?」
センラはビッ!っとでも効果音が着きそうな勢いで俺を指さした。
俺は内心センラに違和感を感じた。まーしいに欠点を教えて貰って、それで自分で努力して直していく。それの何処が可笑しいんだ。
「いいんだよそれで!なんでそれを否定すんの?!?むしろ一番に俺がやらなきゃいけないところだろうが!」
俺は怒り狂ってるセンラに怯えてるまーしいの前にまーしいを守るように立ち、センラに文句を返す。
ムスッと頬を膨らませて俺を睨んでいるセンラ。
俺の言葉を受けて、さらに目付きが悪くなる。
「ひ、ひえぇぇ……センラくん怖ひ…」
「大丈夫まーしい。お前の方が怖いから。安心しろ」
まーしいの呟きに茶々を入れ、センラの鋭い目付きと向き合う。
何故こんなにも起こっているのだろうか。
この時俺にはセンラのことが、職場で理不尽に怒る上司が、部下にとてつもない圧力をかけているように見えた。
「………っあぁぁぁぁぁぁっ…もう本当にだるいわあああぁ!!!善逸が二体いるみみたいなんやけど!!!やるやる星人本っ当に怖いわ!!!」
センラが突然腹を使って大きな声を出す。
それはもう、近くにいた雀の大群が驚いて一斉に飛び去っていく威力。
「坂田あ!何この人!いきなり叫んでるんだけど!?」
「うっさいわ知らねえよ!お前の相棒だろちゃんと管理しろ!」
「…………?」
「あっごめん忘れて」
またまーしいに茶々を入れ、センラの方を向く。
これ以上意味の分からないことをされるのは嫌なので、こちらも思いっきり叫ぶことにした。
「内容をきっちり教えろ!!!この胸毛増殖野郎!!さもないとイラストの時だけ消える暗黙の了解を俺が壊すぞ!?もうそれはバリバリに!」
もうハチャメチャ。
センラがもう一種の暴力を振ってから俺達はぎゃあぎゃあと叫び出す。
それにまーしいは怯えて庭の角ですみっコぐらしを始める。
なんだこれ。
少しばかりたち、俺達がお互いの悪口を言い合って満足したところ、やっとセンラが本来の話をし始めた。
「…お前さぁ、自分で頑張るっていっつも言いよるけど、成功した試しあるん?
初めは凄い威勢があるんやけど、結局いっつも失敗して、ちょっと誰かが見てないと密かに投げ出してる気がするんやけど」
と。
……ああやって殴ってきたくせに、正論だけはちゃんと言うんだな。図星すぎてなんも言えねえや。
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um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時