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訓練場から今日も帰ってきた。いつも通りヘトヘトで。
あれから蜘蛛の毒による症状が少し納まった善逸も参加し、女の子に対してのありえない偏見と独断で無理やりにも善逸と伊之助のやる気が出てしまった。
そのお陰で善逸と伊之助は次々に難関を突破。今はもうアオイさんに楽々勝てるようになっていた。
いやまぁやる気が出てしまったは可笑しいか…
でも、いくら女の子の事とはいえ、やる気をだしてこの結果ならもうそれは実力。
どれだけ練習しても最初と変わらない俺はそれに文句も言えないや。
「……はぁ…」
俺はベットに飛び込んで、俺の隣のベットに横になっているセンラの方をちらりと見た。
本当に疲れていたようで、もう既に寝ている。
俺はその横顔を見て、少し羨ましいなと思ってしまった。
センラは本当に凄い。
今まで見せなかった才能を見せつけるかのように次々と訓練を完璧にこなして行った。
反射訓練、全身訓練両方でカナヲさんに勝ち、今はもう自主練をやっているらしい。
センラの事は善逸くんに聞いていたけど、やっぱり凄いやつだったんだなって改めて思った。
善逸くんの話では、刀を握った頃から楽々師範さんに勝ち、感電するまでは柱に匹敵するぐらいの実力を持っていたらしい。
呼吸法の技一つ一つの威力はものすごく、全集中の呼吸だって楽々会得。
剣術や集中力、刀を振るう位置の計算、体力の使い方、洞察力、他にも様々な事がずば抜けて出来ていて、もう何処にも敵無し状態だったらしい。
それでも呼吸の才を失ってしまえば、戦闘では最前線に立つことはできないが、力を持ってない分、仲間へのサポートがよくできる。
だからこう言う技術面では、センラの方が俺達よりも一歩も二歩も先に行っているのだ。
そう言うセンラを見て、まぁ俺もそういう技術が元々欲しかったって言ってる訳じゃないけど、自分の駄目なところがもっともっと湧き上がってくるような気がした。
俺の特殊能力と言っても過言ではない“肉体強化”。でもそれに頼り過ぎている面もあって、どんどん技術面が駄目になってる気がする。
鱗滝さんが言ってた事をベースにして…とは言っても鬼と戦ってる時焦ると適切な判断が下せないし、そんなこと言ってると鬼にやられてしまうのだ。
……それでもセンラは出来てる。
特殊能力なんかがなくても、自分の力で。
そう思ったその時から、そう考えてしまう俺が何時でも現れるようになり、いつの間にか俺は不貞腐れてしまっていた。
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um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時