十一話 機能回復訓練 ページ34
あれから数ヶ月。
今、俺達二人は胡蝶さんの前にいる。何度かある定期検診を受けに来たからだ。
まぁ俺達の体はすっかり良くなって、検診を受けるのはあとは俺の左腕の部分だけ。
センラは胡蝶さんに呼ばれて、俺の付き添いと言う形でやってきた。
あれから色々あり、胡蝶さんともまーしいとも親しくなることが出来た。
俺達の名前の呼ばれ方とかも変わって、よく体調面の話とかもするようになった。
そうそう、それと伊之助と善逸とも前より親しくなれた。
二人とも面白くって、怪我が治るまでも、色々な意味で退屈しなかったなぁ…ははは
「……はい、これで大丈夫です。ちゃんと綺麗に治りました」
「は〜っ、良かったぁ。折ったあと結構振り回しちゃったからな」
胡蝶さんは俺のギプスを外し、包帯を除ける。なんか振り回したって言ったら、センラに軽く睨まれた気がしたんだけど…まあ良いや。
俺は胡蝶さんにありがとうございますとお礼を言って部屋を退出しようかな。と思って、口を開きかける。それを胡蝶さんに止められた。
「あとですね、ここからはセンラさんも交えてお答えして欲しいのですが、ここ最近、貴女方の体に何か“変わった事はありませんでしたか?”」
「…変わった事?」
俺達は顔を見合わせて考える。変わった事と言われても、特に何もないと思うんやけどな。
そう思っていると、特に何もないと俺達の表情でつたわったようで、胡蝶さんは話を始めた。
「実はですね。坂田さんとセンラさん、貴女方の怪我の治りが他の隊士よりも少し早いんです。
どっちかというと、“センラさんの方が少し早かった”んですが、坂田さんも少し状態が酷かった腕が、予想よりも早く治りました。
まあでも、センラさんにきいてしまっていた毒の治り方は“善逸君と一緒ぐらいだった”んですけどね。
あくまで毒によるものは治り方は他の人とは変わらないみたいです。
それでも怪我の治り方は今までの隊士よりも目に見えて速い。何か秘密があるのではないかと思ったんですけど…」
…なるほど、俺ら治り方速いんやな。自分ではそんなに自覚せんかったんやけど。
俺はそう不思議に思った。もうこの時代に来てかなり経つからそんぐらいではビビらんようにはなったけど、やっぱり不思議には思う。
確かに俺ら普通の人とは違うって言われることが多いと思うっちゃ思うけど、今まではメンバーを探すことに必死だったからな。
それぐらい不思議なことが俺らに起こってるってことか。
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um(プロフ) - そうですかありがとうございます! (2020年7月27日 22時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - umさん» 下のコメントの続きです。あと、私も文章能力があまり良くないので、描写などが上手く書けていない所も全然あります。そこでストーリーを勘違いさせてしまっていたらすみません!上手く言えていなくてすみません。わざわざコメントありがとうございました! (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん 極細(プロフ) - 違うアカウントから失礼します!(このアカウントはもう使えなくなってしまったので…中の人は同じです)ここの場合、柱合会議は歌い手様がストーリーに少し影響を与えている為、一部のキャラが協力的だったりしています。続きます。 (2020年7月27日 22時) (レス) id: d5543b7af3 (このIDを非表示/違反報告)
um(プロフ) - コメント失礼します!柱合会議の感じが違うと思うのですが………… (2020年7月27日 21時) (レス) id: 00ce3b9bd5 (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - 火白.さん» 遅くなってすみません、ちゃんとレス出来ていませんでした。このコメントの下のコメントが返信です。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年3月28日 1時