検索窓
今日:19 hit、昨日:15 hit、合計:668,025 hit

ページ4








「うぇーい、間に合った間に合ったー」



「間に合ってない、遅刻だよ」



「はーい」



「まぁぶっきー、少し大目に見ろって」





遅刻した生徒に言う割には口調が優しい先生は遅れてきた男子に蹴られてドアにぶつかった

けど何事もなかったかのように普通にドアを閉めて





_ガチャ





鍵を閉めた


鍵を閉める意味なんて本当はないはずなのに





「今日は、大切なお知らせがあります」





先生が話し始めてもクラスの人たちは話を聞いてない人が複数いる





「今から皆さんには、人質になってもらいます」





…なんて?

他の人も突拍子も無いそのセリフに静かになった





「人質ってどういう事ですか」



「俺の目的が達成するまで、みんなには、この教室に居てもらう」





突如言われたそれにクラスの人は笑い出す





「ぶっきー、すべっちゃったねー」



「卒業式前だから浮かれちゃったんだよね!
いいよいいよ、そういうぶっきー嫌いじゃないよ?」




そりゃそんな事言われたら冗談だと思うけどさ




「ねぇ、もしかしてさぁ、卒業に関わる重要な事ってこれ?
このために全員出席するように呼びかけたの?」



「そうだよ。

卒業する前にみんなと一緒にぜひ解決したいことがあって」





先生の目が真剣なんだよね


遅刻してきた男子がアホらしいと言って帰ろうとドアを開けようとするけど

ドアは開かなかった





「扉は開かないよ。

特殊な鍵を、掛けたから」





特殊な鍵…

でも信じてない人は本当に冗談としか思ってなくて、

帰ろうとしていた甲斐くんはイラついたのか前に出てきて先生の胸ぐらを掴んでドアを開けろと怒鳴る



だけど先生は胸ぐらを掴んでいた手を取って、逆に教卓に押し付けた


そして甲斐くんのポケットからナイフを取り出した

なんでナイフなんか持ってるんだろう





「こんな物騒なもの持って来ちゃダメだろう。没収だ」



「てっめぇ…」





不穏な空気だ


甲斐くんといつも連んでる男子が立ち上がり、
教卓の方に向かう

先生に殴りかかろうとするけど蹴られて、
簡単に倒された



あぁ、そういえばアクション俳優を目指してたみたいな事を前に言ってたな





「ぶっきーって雑魚キャラじゃなかったんだ…」





その呟きは、普段の先生から考えると出てきて当然のものだった









・→←・〜茅野side〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
915人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。