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その後、教室に戻って暫くして
みんなが寝静まったあと、

教室から出たくて、廊下に出た


時刻は深夜の2時を指していた








廊下の瓦礫の前に立ち、その場に膝を抱えて座り込む


冷え込んで寒いとか、今のところ考えることはなかった




建物に仕掛けられていれば、建物が崩れるんだよなぁ

…なんか、絵が描きたい

私も景山をモデルにした絵を描けば良かったな


景山が居たら、今何してたんだろう





「お前のそれは癖か?あと、首にある手は頂けないなぁ」





声のする方を向けば先生が立っていて、先生は袖を指していた

自分の袖を見てみると、無意識なのか伸ばしていて

また袖が伸びてる手は首にあった。


締めてたわけじゃない、なんとなく首を触ってただけ

…だと思う





「こんな所に居たら風邪引くぞ〜」



『同じ事を返してもいいですか?』



「ふはっ、違いない」





そう言いながら先生は私の隣に腰を下ろす

距離はなく、ぴったりと隣


もうこの距離感に関してはさっき抱き締められたからか感覚が麻痺して、どうでもよくなった





「どうした、眠れない?」



『多分みんなそうですよ。頑張って横になっているとは思いますが…』



「だよなぁ…

で、お前は?」



『まぁ、そんなとこですよね』



「なんだそれ」





みんなはきっと、精神的に眠れていない

私とは少し違う




「…ここで何考えてた」



『あー…、絵を描きたいなーって』



「なるほどなぁ。
お前はシュールレアリズム得意だよな。
他のやつも上手いけど」



『そうですか?』



「嗚呼。題名を聞いて初めて意味が分かるところとか色使いとかタッチとか俺は好きだし、尊敬する」



『そんな良いものじゃありませんよ』





そう言った途端に急に右手を掴まれた

かと思えば、指を一本ずつ絡めて手を繋ぎ始める。


何か言いたい事があるのかと思って顔を見るけど、何も言わずに私を見て微笑んでるだけだった


そして思い付いたように、そうだ。と言った





「明日から描いてれば?」



『えっ、でも授業…』



「お前なら両方いけるだろ」





どこから来るんだ、その自信

そう思っていれば先生は立ち上がった。

手を繋いでるから必然的に私も立つ





「さ、もう寝ろ。明日も早い」



『あー、あの、その前にカバンから薬取ってもらえませんか?できたらで良いんですけど…」



「…一緒に来い」









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(プロフ) - ごめんなさい、不謹慎だけど主人公冷静にツッコミしすぎて笑ってしまった笑 (2022年4月12日 0時) (レス) @page32 id: 4806b1b4dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - 苗字で呼ばれるなら変換できるようにしてほしい!自分渡瀬じゃないんで! (2019年3月31日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月17日 23時

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