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『樹くん、私聞いちゃったの。』
そう伝えても驚いた様子がないのは、彼も聞かれていたのを知っているからだろう。
全く揺らがない真っ直ぐな瞳から目が反らせなくて見つめ合ったまま
『それに私はやっぱり翔太が好き』
そう言い終わると、真剣だった顔が一気に口角が上がってははっと笑った。
ふにゃりと力がぬけて柵にもたれ掛かるように笑っている。
樹「やっぱり聞いちゃってたか〜。俺にとって恋愛はゲームだよ。Aちゃんも俺に落とされちゃう予定だったのにね」
樹くんがしてくれた事、樹くんが言ってくれたこと
たくさんの嬉しかったことが蘇って泣きそうになった。
樹くんをもし好きになっていたら、私は今頃耐えられなかっただろう。
樹「しょっぴにも騙されてたし、流石に俺にも騙されるのは可愛そうだからもう種明かししてあげる。」
今までに見たことないような顔をしている樹くんが少し怖くて距離をとる。
樹くんが騙したのに、樹くんはゲームだと思ってるだけで私のこと好きなんかじゃないのに
それなのに少し顔を歪めて辛そうな顔をするのはどうしてだろう。
『翔太にはこのこと秘密にしてほしいな。翔太、言わないけど樹くんのこと大好きだから、』
樹「俺もしょっぴとの関係拗れんのは無理！バレたら絶対怒られるけどな」
逆に内緒にしてくれる〜？とヘラヘラしている彼は、最後に「ごめんね」と一言だけ言って戻っていった。
ここ最近色々なことがありすぎたことの疲れからなのか深いため息が出る。
樹くんと過ごした放課後も、樹くんが掛けてくれた言葉も、全部全部偽物だったと思うと気が重い。
彼にとってはゲームに過ぎなかったんだ。
翔太への思いから逃げるための逃げ口にしていた私に傷付く権利も落ち込む権利もないが、それなりに悲しかった。
例え嘘だったとしても、辛いとき助けてくれたのは樹くんだったんだよ。
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名無しちゃん(プロフ) - だくん。さん» ありがとうございます(><)頑張ります！！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
だくん。(プロフ) - 作者様の考え方やお話大好きです。更新頑張ってください！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 169a6b186d (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - ぴ。さん» 私なんかの作品で泣いて頂けるなんて(><)有難うございます、更新頑張ります(_ _*)) (2020年1月11日 1時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ。(プロフ) - 思わず涙してしまいました、、、更新待ってます(><) (2020年1月11日 0時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - あめりさん» 有難うございます(><)まだまだ未熟ですが、更新頑張ります！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しちゃん | 作成日時：2020年1月4日 1時
