03 ページ3
.
それは本当に急な出来事だった。
翔太:付き合お
翔太:俺ら仲いいし
晩御飯を食べ終えて充電中のスマホの電源を入れれば写った文字。
確かに翔太と私は幼馴染で仲がいいし、お互いのこともよく知っている。
私は翔太が好き。
けれどあまりにも急すぎる告白についていけず、不信感しか抱けなかった。
『ままー！ちょっと隣いってくる！』
玄関でそう叫んで勢い良く扉を開いた。
翔太の家のチャイムを鳴らしたあとに、会うのが少し気まずいことに気づく。
でも引き返すには遅かった。
「A、見た？」
人が気まずいなーなんて思っていたのにも関わらず、第一声からその話題に触れる翔太。
これが本当に好きで告白した人の状態なのか、と不信感が増した。
『見たけど、どういうこと？』
「どういうこともなにも、そのまんま。」
至って真面目です。
翔太の表情は表せばそんな感じ。
普通に好きならもっと緊張したりとかじゃないの？
なんで翔太はこんなに冷静なのよ…
翔太についていけず戸惑いが隠せない。
「Aは俺のこと好きじゃねぇの？」
戸惑って言葉が出てこず、何も言えないでいた私に首をかしげて聞くその姿にゔっと胸を打たれて
『好きだけど…』
思わず言ってしまった。
言ったあとに気づいて恥ずかしくなる。
長年片思いしていた翔太にやっと好きと言えたのだ。
「じゃあ今日からよろしくな」
いつものように頭の上に手がのって頭が撫でられる。
体温がぐっと上がる感覚。
だけど
翔太は本当に私のことが好きなのか。
やっぱり信じられないんだ。
だって、私が好きと伝えても顔色一つ変わらない。
付き合うことになっても、嬉しいって感じがしないし
でも私は嬉しいんだ。
ずっと小さい頃から好きだったんだもん。
その日はドキドキしてなかなか寝付けなかった。
頭の中で思い浮かぶのは翔太のこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1675人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しちゃん(プロフ) - だくん。さん» ありがとうございます(><)頑張ります！！ (2020年1月23日 17時) (
レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
だくん。(プロフ) - 作者様の考え方やお話大好きです。更新頑張ってください！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 169a6b186d (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - ぴ。さん» 私なんかの作品で泣いて頂けるなんて(><)有難うございます、更新頑張ります(_ _*)) (2020年1月11日 1時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ。(プロフ) - 思わず涙してしまいました、、、更新待ってます(><) (2020年1月11日 0時) (レス) id: 29f94e2bfb (このIDを非表示/違反報告)
名無しちゃん(プロフ) - あめりさん» 有難うございます(><)まだまだ未熟ですが、更新頑張ります！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: 1576c4c9b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無しちゃん | 作成日時：2020年1月4日 1時
