魔法を信じて (ページ4)

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夏目ちゃん？ページ4

「うぅ返してよぉ！」
「だから誰が返すかって！」

「ねぇ」
私はついに男の子達に声をかけた

「あ？なんだよ」
「俺たちに喧嘩売ってんの？」

「喧嘩は売ってないけどその子のハンカチ、返してあげたら？」

「はぁ？嫌に決まってんじゃん！」
「そうだよ！このハンカチ欲しけりゃ俺らから取ってみろよ！！」
まっ無理だと思うけどと男の子は言った
確かに体格的にはあっちの方が上だ
だけど、

「(私の運動神経なめんな)」
私はひょひょいと交わしてハンカチを取った
「は？嘘だろイカサマだ！！ずるだ！」
私がずるしたと騒ぎ出した

「あんたらが取ってみろって言うから」
「仮にイカサマしててもこれはゲームでもなんでもないからずるじゃないよ」
そう言うと男の子たちは何も言い返してこなかった

「っくそっ！覚えとけよ！！」
ばかばかしい

「…はいこれ、あなたのでしょ？返すよ」
女の子にハンカチを返すと
「…ありがとう」
鼻を啜りながらそういった

女の子にハンカチも渡せたし帰ろうかなと思い後ろを向いた時

「まっまって！！」
女の子に呼び止められた

「どうしたの？」
「そっその名前！教えて欲しいの！」
顔を真っ赤にしてそう言った
「…私の名前はAだよ、」
名前を教えると女の子は嬉しそうにしていた
「、あなたの名前は？」
次に私がそう言うと

「私の名前は夏目！夏目ちゃんって呼んでね！」
効果音が着きそうなほど眩しい笑顔でそう言った
「ねぇAちゃん、本当にありがとう」

「いいえ、たまたま通りかかっただけだから」

「これでもう会えないのか、寂しいなぁ」
小さい声で夏目ちゃんはそう言った

「今日あったんだよ？私たち。いつか忘れるよ」

「いや！忘れない！会ってすぐだけど私Aちゃんのこと好きになったの！ハンカチ取ってもらった時すごくかっこよかったし」
それから、とまだ話を続けようとするので止めた
さすがに私が恥ずかしいから

「とりあえず私は忘れないよ！Aちゃんのこと！」
「多分忘れるよ」
「忘れない！私は絶対に！」

「じゃあ私が忘れたら？夏目ちゃんはどうするの？」

「私が思いさせる！」
「それでも思い出せなかったから？」
我ながら性格悪いなぁって思う

そう私が言うと

「もう！なんでそんなに忘れさせたいの！絶対Aちゃんが覚えてるように魔法かける！！」

「……へぇどんな魔法？」
私がそう言うと夏目ちゃんは

「それはね」