漆拾頁─小柄ナ襲撃者 2─ ページ17
先程までの和やかな雰囲気から一転。
その場の空気が痛くなるほどに張り詰め、皆が瞬時に臨戦態勢に入った。
「監視映像、弐番と伍番が停止」
「自動迎撃銃座を起動せよ」
与謝野先生の報告を聞き、社長さんは迅速に指示を出す。
中也さんには不意打ちでもない限り、例え辺り一面を吹き飛ばす爆弾であったとしても効かない。
それが危険物であるという認識があり、視界に入ってさえいれば彼の躰には傷一つつかないのだ。
機械越しに聞こえる銃声。
彼を撃ち抜く役目を負っていた銃弾は、逆に自分自身を打ち壊していた。
目を見開いている彼らを横目で見て思う。
武装探偵社はこんな事で驚くのか?と。
私にとっては異能戦など日常のように見慣れている光景だから特に何も驚くことはないんだけど、流石の武装探偵社といえども真正面から異能力者と戦う機会が多いわけではないらしい。
「特使の接待役がこんな木偶とは泣かせる人手不足じゃねえか。生きてる奴が出て来いよ。特にA、手前は居るなら絶対にだッ!」
皆の視線が此方に向く。
う、うわぁ...特使さん直々に指名されたんだけども。
彼がそこまでして云いたいことって十中八九あのことだよね。
例の
「...社長」
「お前も私と同意見か」
社長さんの言葉にコクリと頷く乱歩さん。
流石は探偵社員。
訪客の目的当てはお手の物だね。
「行くよ賢治。このまま此処に居ても此方が不利になるだけだ。...で、Aはどうするんだい?呼ばれてるみたいだけど」
『私も行きます。本音を云うと行きたくないのですが行かないと後が面倒なので』
与謝野先生の問いかけに溜息混じりにそう答えると、彼女はなんともいえない表情で同情の言葉をくれた。
「アンタも大変だね」
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煉華☆(プロフ) - 書いたつもりだったのですが(;・∀・)中也さんはもう少し夢主と絡ませる予定です!コメントありがとうございました! (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 名無しさん» こんにちは(*^^*)やっぱり分かりにくかったですかね?何故かシリーズ化しないんですよ...。説明欄から行けるようにURLを貼っているのですが、また今度見えやすいようにしておきますm(_ _)m お、気づいてもらえましたか!自分では気づくか気づかないかくらいの色で (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは。part1が分かりづらくちょっと大変でしたが、最初から最後まで読ませてもらいました(^ー^)最新話の夢主の「…馬鹿」がもう可愛すぎ!これからも頑張ってください! (2017年2月11日 15時) (レス) id: 23590d66be (このIDを非表示/違反報告)
鈴燈輝葵(プロフ) - 煉華☆さん» 双黒大好きなので楽しみです♪ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 2f068cebfc (このIDを非表示/違反報告)
ふぅり(プロフ) - あ、ほんとだ、すみません、!!!フォローさせていただきます!(`・ω・´)ゝ (2017年1月8日 15時) (レス) id: d25cb7c6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2016年12月7日 19時