今世でも私の主食は人間らしいので絶食することにします。〜fifth〜【鬼滅の刃】

189話 ページ7

宇随さんが兄の両足を斬り落とす。
するとその隙に一本のクナイが兄の首へ突き刺さった。
するとどうだろう、さっきまで秒で傷を回復させてたはずの兄が…斬られた状態のまま固まった。
両足も再生しない…体も痺れてるのか動けないみたいだ。
『(恐らく藤の毒…)』
鬼に効く毒と言ったらそれしか思いつかない。
胡蝶さんが使う毒もたぶんコレ
何にせよこれは好機だ、私食らわなくて良かったぁ

動けない兄に、宇随さんと炭治郎くんが刀を振るう。
今度こそ行けるんじゃないか！？
宇随さんの後ろに着地し、思わず期待の籠った目で彼らを見た……その時
…そう簡単には行かないんだよな。



((ドンッ
『！？』
兄の右足が…再生してしまった。
藤は鬼の天敵、その毒なんだから私などが食らったら長い時間動けないかもしれない。
…だけど、そうだこの兄は上弦なんだよな。
並の鬼とは何もかもレベチな事を年頭に置かなければならない。
…クソっ、もう毒を分解したんだ！

「いやあよく効いたぜこの毒はなあ」
！！
直後、両腕の周りに血鎌の斬撃が発現する。
なっ…！
鎌を降っていないのに、両腕の周りに巻き付くように斬撃が展開された。
しかもかなりの広範囲…！

『っっ！』
私は急いで宇随さんの後ろから兄に向かって飛び出す。
この大きさでは、もう弾くとか言ってられない規模の量だ。
兄の腕を切り落としてしまうか、とりあえず体当たりでもして斬撃を消滅させるしか無い！
交わされて斬撃を食らう覚悟で兄に向けて回し蹴りを放つ。

((ギュルギュルッ
『っ』
放った右足が吹っ飛んだ。
けど兄の左腕の斬撃は一瞬消える
その隙に背後で宇随さんが炭治郎くんの腹を蹴って兄の間合いから外した。

宇随さんにこの斬撃を当てる訳にはいかない！
空中で体を捻り、兄の右腕の斬撃も封じようと体を伸ばす………が
その時だった。

『！！？』
は？…え？
急に…何故だか分からないけど体が動かなくなった。
体がビリビリと電気を流されてるみたいに痺れる。
指をピクリとも動かせない。
…は？意味がわからない、何が一体、どうして…

バランスを崩しその場に倒れる
直後宇随さんは私の頭上で斬撃を封じるため技を出した。
派手な爆発音と共に繰り出される技…だが

爆風の中、兄はいち早くこの場から飛び退いた。
そしてすぐに宇随さんの奥さんの元へ踏み込む
狙いは彼女か！先程毒を食らわせられたから…！
『後ろです！！』
「雛…っ」
すぐに彼は振り返り奥さんの元へ向かおうとする

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