今世でも私の主食は人間らしいので絶食することにします。~third~【鬼滅の刃】

122話 ページ31

ため息半分で言ってから気づく。
この人…宇髄天元と言ったか、は柱の方だった。
柱合会議に居たわけだし、というか今先程も御館様の所で待機してたんだし。
その人に向かって敬語無しで言ってしまったよ…
『(まずった)』
その口調は何だ、とか言われてしまうかな。
気分が御館様のおかげで浮かれていたためだ。
『(小鳥遊 A やらかし丸だ…)』
首をすくめて彼の言葉を待っていると、それは私の想像の斜め上を行く返答だった

「おい失礼だぞ神に向かって」
『すみませ……え？か、神？』
ん？神？神といったかこの人。
え？いい歳した大人が…いや、まさかな。
たぶんこれは何かの聞き間違い…
「おう神だ」
神だった。私の耳は合っていた。正常でした。
………え？ちょっと待って、えっ？

「この際だから教えてやろう。…俺は神だ！そしてお前は他の奴らと同じ塵だ！それ以上以下でもない！それを前提にこれから俺に接しろ。俺が命令すれば疑問を持たずに従え、全身全霊で"へつらえ"！もう一度言う…俺は神だ！！！」
キーン…
『……』
「……(キラン)」
フッとかっこつけて笑ったかと思えば一息で全て言い切ったよ、この人。
『…へ、ヘェー神、ですか』「神だ」
私は若干、というかかなり引きながら引きつった笑みを浮かべた。
…ネタじゃなくてマジだった。
見た目以上にやばい人だわ、もう取り返しがつかない。
前世でなら良い精神科を紹介するが大正じゃあちょっとなぁ

「神が命令する。お前名前なんだ？」
『小鳥遊 Aです…』
ちょっと頭が着いて行けなくて言葉が出てこない。
やべぇな、うん。
あたおかマンじゃん、やばいわ…
『…私の知り合いに山の王が居ますよ』
頭の中に宇髄さんと似た者だと思われる伊之助くんが浮かんだ。
伊之助くんは山育ちだけど、この人は…なぁ
「誰だソレ頭おかしいんじゃねぇか？」
『そこは軽蔑するの？？』

おっと、また突っ込んでしまった
私の口気をつけなければ、ツッコミどころが多すぎるのが問題なんだけどね。
だってさ、ねぇ？
何なの似た者同士じゃないか。
同族嫌悪？意味わかんねぇ謎すぎだよこの人。

煉獄さんといい宇髄さんといいキャラ濃すぎじゃない？
善逸くんや伊之助くんも濃いけどね、この人は特にやばいよ
変な物を見る目で私が彼を見ていると、向こうから隠の方が走ってきた。
…あ、そうか。戻らないとだ

『…宇髄さんこれから任務ですか？』
「ああ。だがその前に蝶屋敷に寄っていく」
私と行先同じじゃん。





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