111話 ページ20
いかにも、という感じの炭治郎くんをジト目で見る。
明らかに何かやろうとしてるよね
オロオロ視線を動かして数秒、彼は「実はな…」と訳を話してくれた。
『煉獄さんの家、近いんだね』
「半日もかからなかったな。」
現在私と炭治郎くんは蝶屋敷を抜け出して煉獄さんの家に向かって歩いています。
胡蝶さんに怒られるだろうなぁとか善逸くん達に心配かけるなぁ…とは思うけど、ここまで来てしまったら仕方ない
炭治郎くんは煉獄さんの家に行くと言った。
煉獄さんの最後の言葉を父と弟に伝え、後はヒノカミ神楽について聞きに行こうとしていたっぽい。
怪我でいつ倒れるかわからない彼を行かせるのは良くないと思ったけど、煉獄さんの連絡用の鴉が来た事もあり出発を止めることができなかった。
でもだとしても一人で行かせるのは不安だから私も一緒に行く事にした
…本当なら私は蝶屋敷の外へ柱がいないと出てはいけない。
でも胡蝶さんに言ったら炭治郎くんは絶対安静で止められてしまうし…私一人じゃなくて鬼殺隊員の炭治郎くんも居るのだから大丈夫!のはず…と考える事にした。
……いや絶対大丈夫じゃないよな、確実に怒られるよな…なんなら私勝手な行動のせいで御館様に呼び出しくらうんじゃないだろうか。
もしも…もしもだけど最悪の場合は指示に従わない者として処分されるんじゃないだろうか私鬼だし。
『…』
考えないことにしよう。
『…ここかな?』
「たぶんそうだ。…あれ」
鴉の案内で辿り着いたのは大きな屋敷。
門の外で落ち葉をはいている子供がいた
髪色、顔つきからすぐにわかる。
…煉獄さんの弟だ…生き写しかと思ってしまう程似ている。
たしか名前は…
「千寿郎…くん?」
「!」
私達はその子に近づく。
炭治郎くんがフラフラだったから支えるようにして。
ちなみに禰豆子ちゃんの箱は私が背負っている
この体調でよく一人で来ようとしたな…しかも禰豆子ちゃん背負って。
千寿郎くんは驚いた顔で私達2人を見た。
「煉獄杏寿郎さんの訃報はお聞きでしょうか…杏寿郎さんからお父上と千寿郎さんへの言葉を預かりましたので…お伝えに参りました。」
冷や汗をダラダラさせて言う炭治郎くんに千寿郎くんも怪訝な顔で答える。
「…兄から?兄の事は既に承知しておりますが……あの、大丈夫ですか?あなた顔が真っ青ですよ」
この子にまで言われる始末
『傷が開いたとか言わないよね炭治郎く…「やめろ!」
私が炭治郎くんへ言いかけた時、大きな声が遮ってきた。
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サワーポメロ(プロフ) - モブサイコ100知ってます!面白いですよね! (2020年4月23日 12時) (レス) id: 2fd1d8b796 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ふうさん» アオイちゃんが自分を腰抜けだと言っていたのは、過去に嫌なモブ隊士に言われちゃったりしたのかなぁと思って書きました。でもたぶん実際居ますよね、嫌な奴のは。作中で炭治郎くんが関わらなかっただけで、、、。もう私も本来なら目ん玉抉りたいレベルですよ!! (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ケチャップさん» けっこうな歳なのにヤンチャで凶器振り回す所、それが鋼塚さんの好きなポイントです笑 (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - モブ隊士のくせにっアオイちゃん達いなかったら体力落ちてるくせにっどうせ今頃お陀仏のくせにっアオイちゃんを悪くいうなぁ!!目ん玉抉るぞぉ!!すいません冗談です許してください (2019年11月8日 18時) (レス) id: 0f2e7dcacf (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 鋼塚さん怖い…w (2019年11月2日 15時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年10月14日 14時