俺の心は貴女次第 ページ8
ムカツクムカツクムカツクムカツク
なんだあれ！
あの２人が目に入った瞬間は良かったんだ
あぁ俺の大切な人たちが仲良くなってくれたんだなぁって嬉しかった
だけどそんな気持ちも一瞬で消えた
「さぁ行きますよ」
「え？もう？ナオがまだ戻ってこない…」
「行！き！ま！す！よ！」
「ハイ…」
「じゃぁユノヒョン、後は宜しく」
「ハイハーイ♪ほどほどにね〜(笑)」
有無を言わさずAさんの手をとり宿泊するホテルに向かう
会場を出るまで何人ものスタッフの挨拶に応えながら裏口までたどり着くと厄介な人と遭遇
云わば今日のラスボス
〈チャンミン！お前どこ行くんだよ〉
〈帰ります〉
〈はあ？打ち上げあるだろ？それにその女性は？〉
〈打ち上げは行きません。この人は俺の彼女、恋人です〉
〈聞いてないぞ！〉
〈言ってませんでしたから。じゃぁお疲れさまでした〉
〈お、おいっ！チャンミン！〉
今はあのラスボスに構ってられない
だって早くAさんに思い知らせたい
貴女は俺のものだって
裏口に待機してたタクシーに乗り込み目的地を目指す
「ねぇさっきの人誰なの？なんだか凄い剣幕だったけど…」
「あぁ…あの人はマネージャーです」
「えぇ？私ご挨拶もせずに…」
「大丈夫。俺がちゃんと紹介しといたから」
「はあ？アレのどこがちゃんとしてたのよ！」
うるさいなぁ
とりあえず顔だけ覚えてもらえば後は俺がどうにかするって
「私が韓国語分からないと思って適当なこと言ってるわね？言葉は分からないけど雰囲気で分かるんだからっ…ﾝｯ！」
あまりにもうるさいからそのよく喋る口を塞いでやった
「何するのよっ！(怒)」
「少し黙っててもらえませんか？俺ね、いまイライラとムカムカを抑えるのに必死なんです」
「チャンミン…」
今の気持ちのままホテルに着いてしまったら
Aさんに酷い事をしてしまいそうで怖い
だからこの僅かな時間で出来るだけ心は落ち着けておきたい
この気持ちがただの可愛いヤキモチに変わるくらいまで
それからはAさんは一言も喋らず、ずっと過ぎる街並みを見ていた
ただ俺の手をしっかり握ったままで
そのお陰で俺の気持ちは一気に落ち着く
俺がムカツクのはいつもAさんのせい
だけどその気持ちが落ち着くのもAさんがいるから
悔しいけど
いつだって俺の心はAさん次第でどうにでもなってしまう
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とんこ - え〜完結ってなってたからシリーズ最初から読んじゃったけどこれひょっとして区切りも着いてないですよね。折角面白かったのに残念。こんな気持ちになりたくなくて完結作品捜して読んだのに (2019年1月4日 8時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ベルギーを称賛ってさすがだね (2018年7月3日 18時) (レス) id: b2dbe2074b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» ちょっとアホっぽいチャンミンにどんどんにやけちゃってください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: a8649ab444 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 純蓮さんの言葉のチョイスが４０代の私にはツボです。『浮かれポンチ』＝この作品のチャミ、当分ツボってにやけるヤバイ人になるな〜 (2018年6月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月16日 22時
