出来ない事ばかり ページ18
「たっだいま〜」
帰って来ちゃった…
どうしよう…
こんな中途半端なのに…
それまで必死に動かしていた手は止まってしまった
「なぁんだ〜、返事がないからまた仕事してるのかと思ったらご飯作ってたんだ？ただいま(^^)」
そうよ
仕事だってまだ中途半端
「ただいまってば！」
「お帰りなさい…」
「どうしたの？テンション低いなぁ(^^)」
「まだご飯が…」
「作ってる途中？いいよ、先に風呂入るから(^^)」
「あっ！！」
「ウワッ！なに？いきなり大きな声出して」
料理と田中くんとの電話でお風呂の事をすっかり忘れていた
お風呂もすぐに入れるようにしとかなきゃって思ってたのに
「ごめん…お風呂もまだ…」
「あ、ホント？じゃぁシャワーしながらお湯溜めとく(^^)」
「ごめん…ごめんね…」
「何でそんなに謝るの？Aさんだって忙しいんだからこういうのは協力しないと(^^)」
違う
私がやらなきゃ
全部、ちゃんと私が…
私がいつものようにちゃんと出来てないからチャンミンはずっと笑顔
仕事に比重をおいてる今、他の事が私の負担にならないように手伝おうとしてくれる
それはどちらも私に気を遣ってくれてるからだと思う
でもこれが専属契約をもらって、部長に昇格するまでの数ヶ月間ずっと続いたら？
仕事から帰って来ても、ご飯もお風呂も出来てない
私はご飯を食べ終わればまた仕事で全く構ってあげられない
そんな生活が続いても…それでもキミはずっと笑顔でいられる？
それに…そうやって余計な気も遣って欲しくない
だから私が全部ちゃんとやらなきゃ
「…いいわ、私がやるからキミは座ってて」
「Aさんは料理の続きがあるでしょ(^^)」
「大丈夫よ。すぐ済むから」
「俺がやるって(^^)」
だから…そういうのはいらないの
どうして分かってくれないの？
「私がやるって言ってるでしょ！無駄な時間とらせないで！」
それはイライラして思わず出た本音だった
「ごめんなさい…そうじゃなくて…」
「Aさん…」
チャンミンの顔からも笑顔は消えた
消したのは私
「お風呂…用意してくるわ」
「Aさん…ちょっと座ろう」
「お風呂…ご飯も…」
「いいからこっち」
チャンミンに手をひかれ私はソファに腰をおろす
チャンミンは膝立ちで私の目の前
こんな事してる時間はない
早くご飯作って、早くお風呂やって、残ってる仕事も…
どうして私はちゃんと出来ないの！？
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とんこ - え〜完結ってなってたからシリーズ最初から読んじゃったけどこれひょっとして区切りも着いてないですよね。折角面白かったのに残念。こんな気持ちになりたくなくて完結作品捜して読んだのに (2019年1月4日 8時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ベルギーを称賛ってさすがだね (2018年7月3日 18時) (レス) id: b2dbe2074b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» ちょっとアホっぽいチャンミンにどんどんにやけちゃってください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: a8649ab444 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 純蓮さんの言葉のチョイスが４０代の私にはツボです。『浮かれポンチ』＝この作品のチャミ、当分ツボってにやけるヤバイ人になるな〜 (2018年6月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月16日 22時
