重なる偶然 ページ8
あの日、チャンミンさんから貰ったプリンは有り難くいただいた
そして今日も仕事帰りにプリンを求めコンビニへ
雑誌を立ち読みし、明日の朝用のパンを物色してのスイーツコーナー
あ！あのプリン、最後の一個！
こういう場合、焦ってしまうのが人間の性
ついつい早歩きになってしまう
よしっゲット！と、手を伸ばすと横からもう一つの手
確実に私の手じゃない
その手が最後のプリンをかっさらった
「あ…」
「あっ」
先を越され悔しくて横を見ると、つい先日このプリンをくれた彼だった
「こんばんは、またお会いしましたね(^^)」
「こんばんは…」
どうしてもチャンミンさんの手にあるプリンに目がいく
「コレ、ハマりました？」
‘ね？コンビニスイーツも美味しいでしょ？’
チャンミンさんの顔がそう語っているけど
‘そのプリンの美味しさは恐らく私の方がキミより先に見つけてたよ’
そう言いたいのをグッと堪えた
そんな事を張り合うほど子供じゃないし
「先日はご馳走様でした」
「これ…最後の一つでしたか…あの…どうぞ」
私にズイッとプリンを差し出すチャンミンさん
年下の人から奪い取るようなこと出来るわけないじゃない
「結構です。明日また入荷するだろうし」
「でも…」
「それにこの間、頂いちゃったので」
「でも…」
でも…でも…と繰り返されてもね
売り物なんて所詮早い者勝ち、取ったもの勝ち
「じゃぁまた…」
形ばかりの会釈をし、パンだけお会計をしてコンビニを後にした
コンビニを一歩出ればもう頭の中は仕事の事を考える
帰ったら明日の会議資料をチェックして
企画書のチェックもまだしてなかった
ほらね
あのプリンが買えなかったところで、私にとってはこんなもん
いくら楽しみだと言っても、そこまで執着していないのよ
「あのっ！Aさんっ！」
「チャンミンさん？」
後ろからチャンミンさんに呼び止められた
手に持ってる袋にはプリンだけ
わざわざプリンだけ買いに行ったんだ
なら、なおさら頂かなくて良かった
「やっぱりこれ…」
また差し出されたそれ
全く…(呆)
「それが何か？」
「お譲りします」
「私、お断りしましたよね？」
「だけどAさんもこれを気に入ってくれたのに、目の前で僕が奪う形になってしまったのが申し訳なくて」
「チャンミンさんが私より先に手に取ったんですから」
「納得できません」
なんの納得よ
ちょっとこの子…面倒くさいかも…
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純蓮(プロフ) - wakaさん» wakaさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えられてるでしょうか(。>A<。)今後も宜しくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (
レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - りんさん» りんさん、コメントありがとうございます！やっとここまで来ましたよ(;^_^A 今後も宜しくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヌナは、ワガママねウフフ(〃ω〃) (2018年3月4日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わーい30過ぎて色々あってもやっぱり好き！ヒロインちゃんは、よく、考えるね、うん(OvO)考えたら、考えただけ、チャンミンが好きになるよ！キットね(〃ω〃) (2018年3月4日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - なかなかいい感じにフフフフ今後に期待！ (2018年2月25日 1時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年2月10日 12時
