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嬉しそうに微笑んだ藤ヶ谷の顔が後僅か数センチで触れそうな距離になり目を閉じる
ー⋯タッタッ、タッタッタッ……ば〜んッ!!!
「「みんなおっはよ〜!!!!」」
「…!?!おっ、、ッおはよう!」
「あれ、なんでミツそんな端にいんの?」
「べっ、べっつに〜?」
やけに廊下がばたばたと騒がしくなったと思ったら今日も元気に二人揃って楽屋に飛び込んできた末っ子達、俺は慌てて距離をとるように目の前の藤ヶ谷を椅子ごと跳ね除けた
「ガヤもじゃん、なに2人して回転椅子で遊んでたの??……何それ…楽しそう!」
「うん。にかと千ちゃんもやる??」
「やるやるー!!」
あぁこいつらがまだ素直で可愛い奴らでよかったとそのやり取りを見てほっと一息つくと、いつの間にか二人の間から抜け出した藤ヶ谷が横に立っていて、俺にだけしか聞こえないような声で耳元で呟いた
「…続きは、俺ん家でね」
「…はっ?!?」
それだけ言い残して、ちょうど戻ってきた横尾さんの方に行ってしまい、その後全員での収録中は普段通りこなし、各々が帰る準備をしている中、俺はゆっくりと藤ヶ谷の様子を横目で見ながら、荷物を詰める
「みつー!今日飲みに行こうよ」
「…あぁ〜、っと、、」
ちらっと藤ヶ谷の方を見ると、バチッと目が合い慌てて目線を元に戻す
「…わりぃ、今日先約があって……また別の日でもいいか?」
「ちぇっ、奢って貰えると思ったのに〜」
「てか、それ目当てかよ(笑)ごめんな、また今度な」
「…分かったよ、今度こそ奢ってよね!!」
はいはいっと軽く返事をしながら、皮肉垂れながらも若干拗ねた感じで帰って行ったニカを見て可愛いやつだなと見送っていると後ろから肩を叩かれ振り返る
「今可愛い奴だな〜って思ってたでしょ、俺もお兄ちゃん大好きな弟なのに、寂しいな〜」
わざとらしく甘えるような声で、そんな事を嘆く藤ヶ谷のおでこに軽くこつんと手を当てるとふふっと微笑みながら行こっと手を差し伸べられる
「…お前ここどこだか分かってんだろ」
「ですよね〜、我慢します」

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ちび(プロフ) - →でリアルでは絶対宮くんが間に入っててくれて、そうですよね、続きお待ちしておりますね、めっちゃ楽しかったです。❤️💗最高でした⚪︎ (2024年3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 藤北の話探して来ました、私も藤北好きで離れたのが辛くて、勿論、応援はしてます、でもさみしくて、このXの交流から宮北薮の良かったですよね、からのガヤさん来てくれてめっちゃ嬉しかったですわ🥰ポケット盗むの大正解ですね、私もヒロインめっちゃ好きです→ (2024年3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
やや子(プロフ) - 離れた藤北を思うファンは沢山いると思います!藤北を想う方々のために書いてくださり本当にありがとうございます。いよいよ二人が出会うんですね!私的にはもどかしいくらいの藤北に会いたいです〜ww藤ヶ谷くんの『北山』呼び、最高です!これからも楽しみにしてます! (2024年2月11日 17時) (レス) @page4 id: 21deb2a54a (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - カピラキさん» カピラキ様初めまして!コメントありがとうございます(泣)同じく今、実際目で見る事が難しくなった分、作品の中だけでも、藤北を残していきたいと思いこの度書かせて頂きました。私の中でも2人はずっと最強シンメです!このお話で少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2024年2月10日 23時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - やや子さん» やや子様初めまして〜!コメントありがとうございます(泣)私も今の藤北の物語をどうしても見たくて、この度拙い文章ですが書かせて頂きました。藤北は何年経とうが永久不滅だと私も思っています!!少しでもこのお話で楽しんで頂けたら幸いです! (2024年2月10日 22時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶とら | 作成日時:2024年2月8日 22時