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最初から何もかもお見通しだったのか、お互い素直になりなよと言葉だけ残し、俺の頭にぽんっと手を置くと、スタッフさんと話してくる〜と颯爽と入れ違う形で出ていってしまった横尾さんを2人で唖然としながら見つめる。
「⋯」
「…あのさ、きたやま……ごめん。」
暫しの間が訪れた後、以外にもこの沈黙を破って口を開いたのは藤ヶ谷の方だった
「…聞かせてくれる?……あの日のこと」
「…うん、正直に話す」
ようやくうなづいてくれた藤ヶ谷を近くの椅子に座らせ、自分も向かい合う形で椅子に腰掛け、正面から顔を見つめる
「あの日はですね、ライブが終わってなんか気抜けてて、わーっやりきったって感極まっちゃって、泣きながら北山に抱き着きに行って、、、」
「うん」
「…でも北山のせいなんだよ?俺の顔見てその後、言った言葉覚えてる??」
「…ん?」
あの時自分も感情が高まっていただけあって、藤ヶ谷にキスされたって事しか覚えておらず、自分が何を話したかなんて一切記憶に思い当たらず首を傾げて藤ヶ谷を見つめる
「北山が泣きながらも、とびっきりの笑顔で俺に
" お前が俺のシンメで良かった。
ずっと隣で笑っててくれよな、大好きだぜ藤ヶ谷 "
って言ってくれたんだよ。その時会場の光に照らされてキラキラした北山の顔が綺麗で、可愛かったから…、つい…ごめん」
確かに思い返してみれば、感情に任せて自分でも今まで知らなかった藤ヶ谷への心の内の想いをそんなストレートの言葉で口走った気もする
「…でもそれって藤ヶ谷は結局、ライブ終わってその場のノリでしちゃったって事?」
「…え」
「俺の表情見て雰囲気に流されただけ?…俺は、、俺はそうは思いたくないけど、藤ヶ谷はそうなの…?」
ようやく気づいたずっとモヤモヤしてた元凶の理由が自分の中で晴れていくのを感じて、ここで例えどんな答えが返ってきても受け止める覚悟で藤ヶ谷の言葉を待つ
「⋯違うよ、、、北山じゃなかったらしてないよ」
「…その言い方さぁ、、、」
「…ふふっ、会話しなくても伝わるんじゃないの?お互いの事が大好きな相棒だったら…」
「ちょっ…藤ヶ谷かおちかいッ///」

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ちび(プロフ) - →でリアルでは絶対宮くんが間に入っててくれて、そうですよね、続きお待ちしておりますね、めっちゃ楽しかったです。❤️💗最高でした⚪︎ (2024年3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 藤北の話探して来ました、私も藤北好きで離れたのが辛くて、勿論、応援はしてます、でもさみしくて、このXの交流から宮北薮の良かったですよね、からのガヤさん来てくれてめっちゃ嬉しかったですわ🥰ポケット盗むの大正解ですね、私もヒロインめっちゃ好きです→ (2024年3月4日 22時) (レス) id: a8be7ea1e9 (このIDを非表示/違反報告)
やや子(プロフ) - 離れた藤北を思うファンは沢山いると思います!藤北を想う方々のために書いてくださり本当にありがとうございます。いよいよ二人が出会うんですね!私的にはもどかしいくらいの藤北に会いたいです〜ww藤ヶ谷くんの『北山』呼び、最高です!これからも楽しみにしてます! (2024年2月11日 17時) (レス) @page4 id: 21deb2a54a (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - カピラキさん» カピラキ様初めまして!コメントありがとうございます(泣)同じく今、実際目で見る事が難しくなった分、作品の中だけでも、藤北を残していきたいと思いこの度書かせて頂きました。私の中でも2人はずっと最強シンメです!このお話で少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2024年2月10日 23時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
茶とら(プロフ) - やや子さん» やや子様初めまして〜!コメントありがとうございます(泣)私も今の藤北の物語をどうしても見たくて、この度拙い文章ですが書かせて頂きました。藤北は何年経とうが永久不滅だと私も思っています!!少しでもこのお話で楽しんで頂けたら幸いです! (2024年2月10日 22時) (レス) id: 4d71bab281 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶とら | 作成日時:2024年2月8日 22時