12story ページ18
どうにも気まずさに耐え切れず、私はレイに話し掛けた。
『…レイ？』
「…」
＿無視。
『レイ』
「…」
＿＿無視、
『レイ！』
「うわっ」
＿＿＿また無視されるかと思ったのに、どうやら考え事をしていたらしい。
肩を大きくビクつかせると、少し後退して私を見つめた。
「…」
途端に向こうも気まずいらしく目線を逸らす。
『…あのさぁ、』
「…なんだよ」
『文句あるなら言ってよ、私にはわかんない』
「……」
少し沈黙した後、レイは話し出した。
「文句は、ねえけど…」
『うん』
「今までママが居たから聞けなかったけどさ」
「お前……」
「本当は何処の出身だ？」
聞かれると思った。
頭の良いレイが気づいて無い筈が無い。
しかし話すタイミングは今ではない。確実に。
『…それはおいおい、ね』
「今じゃ駄目なのかよ」
『うん、ごめんね。また今度』
「またそうやってお前…」
「…まあ、良いよ。今度な」
レイは優しい。「お前はいつもそうだ」とぼそりと呟いて、また私とレイには気まずい空気が重く漂った。
こんな筈じゃなかったろ？
『ね、レイ』
「今度は何だよ…」
『《これ》…エマからレイにって』
今度こそ私は××××に託されたペンをレイに手渡した。
「…なんだこれ、ペン？」
『もう1回、引っ張ってみて』
＿流石、レイは直感なのかペンを分解しようとした。ただ、そういう仕組みなのでそう易々と外れはしない。
レイが両端を持って引っ張ると、カチッと無機質な音がして、水色のモニター？が現れた。
モニターにはB00-15と表示されており、下にはフクロウをトレードマークにしたミネルヴァさんのモールス信号が載っている。
「これ…！」
『ふふ、驚いた？…この数字、何だと思う？』
「…成程、これは…現在地か」
的確に当ててくるレイを見て、私は農園に残してきてしまったフィルを思い出した。
『当たり！あとはこの下のモールス！…フィルが教えてくれたんだよ、頭良いよねあの子』
「フィルか…あいつなら、きっと上手くやってくれるさ」
『…だね』
しんみりとしつつ、モールスを読んだレイはモニターのフクロウに触れた。
すると次にモニターに現れたのは13-18-02という数字。下に1から9までの数字とアルファベットの一覧が並んでいる。
ただし、上のフクロウはモールスではないようだ。そこでまたピンときたらしいレイは、モールスのない本を取り出して暗号を解いた。
『…わかった？』
「…ああ、この本は、このペンの暗号書だ」
13story→←Noah's creation《ノアの設定》
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ジュリー(プロフ) - みかん星人さん» 了解しました！どんどんコメ来ると嬉しいです！END分岐が多いようなので、別でEND集を作ろうと思いまーす！ (2019年3月2日 13時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - コメント失礼します！個人的には2番寄りの6番が見てみたいです...wwもちろん何番でも楽しみですけど！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 杏里さん» コメありがとうございます！(泣)了解しました！欲張りさんでもウェルカムなので他の方もコメお願いしますー！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 初コメ失礼します。アンケート12がいいです！（欲張り） (2019年3月1日 23時) (レス) id: 4f6b7da3ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - コメントお願いします！来たら嬉しすぎて泣きます。来なくても泣きます。(好きなやつだけ書くかもです) (2019年2月24日 15時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2019年1月13日 12時
