どくどくドクドク ＿os※ ページ18
※軍パロ ※痛々しい表現注意
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扉を閉めれば、辺りは一瞬にして暗くなる。湿っている地下室の空気は冷たい。階段を降りる音を不気味に反響させる。
ある程度降りると見える地下牢に お目当てのそれがいた。
鎖に繋がれ ピクリとも動かないそれ。息をしているかも怪しく、ボロボロに破れた服から覗く肌はひどく爛れ、頬や足には大きく切られたような傷が存在している。
あちゃー、こらコネシマかゾム辺りが手酷くやったんやろなぁ……。せっかく綺麗な顔しとる女の子やのに、傷付けるなんてあいつらほんま心無いわ。
まぁ拷問なんてそんなもんやけどな。さっさと情報吐かんこの子が悪い。
「やっほー E国のAちゃん。調子はどうや？今日は快晴やで。もーほんま最近寒くってなぁ、上着が手放せんのよ！」
『…』
話しかけても反応1つ返さない。近付けば薄く聞こえる呼吸の音から 生きていることは確かだが。
「君が情報早く吐かんから ついには俺まで派遣されちゃったんよ〜。あいつらみたいに暇やないのに、大変やわマジ」
『……』
カシャリ、鎖が鳴る。動いたみたいだ。息を吸う音が強く鳴り響き、勢いよく咳き込む。よく見れば、喉が焼かれている。これじゃあ情報聞き出せへんやん。バカかあいつら。
指を見れば爪は無い。固まった血だけが 爪の代わりに柔らかいそこを守っている。
目を見れば片目が無い。取れた片側の眼球がナイフにぶっ刺さったまま 地面に転がっている。
「んあー、そうか……そうやな…」
自白剤か催眠でもかけて吐かせようかとも思っとったけど、これじゃ無理やな。それっぽいお香も焚くつもりやったけど………あ、
「いいこと思いついたわぁ…」
荷物を詰めて持ってきた袋の中には それは無い。部屋に置いてきたか。めんどいな。一旦戻らんとな。
「じゃ、ちょっと待っててな〜！」
じめじめしている地下室に響く俺の声。穴の空いた片目と、充血しているギョロリとした片目が 俺の方を向いた気がした。
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まる麺 - タイトル回収が天才すぎです、！面白かったです！ (7月19日 14時) (
レス) @page49 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
戦慄(プロフ) - わあああ…すっごいすきです…どのお話もとっても素敵です…！ (2023年1月3日 12時) (レス) id: e831999098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき。 | 作成日時：2022年8月23日 9時
