またね ページ29
「ごめんね、ソレイユ。」
いつも通りの涙を流しながら悲しそうにほほえみ、妹の頭をなでるA。
しかし次の瞬間、ソレイユは頭を振りその手を払いのけ、つい先程まで隠れていた木箱の上に乗り、腰に手を当てこう宣言する。
「私、この商会をおっきくする!」
「え？」
「世界政府もむしできないくらいおっきな商会にしたら、お姉ちゃんといつでもあえるでしょ？」
Aはぽかんと口をひらき、数秒あけて
「いい案だけど、いつでも会うのは無理かもね。」
「えっ?お姉ちゃんなんで〜?!」
「ふふふ…先約があるから。」
そう微笑むAはすっかり晴れ、顔を出した太陽に照らされキラキラと輝いている。
「…第一のもくひょうはお姉ちゃんの相手をチェックすること」
そう言ってにっと笑うソレイユ。
つられてAも笑う。
それぞれの太陽と青空のような目は、輝いていた。
============
=ソレイユside=
あの後、例の『相手』について問い詰めようとしたらはぐらかされて、逃げるようにおわかれされた。
私として…というか、この島全体の意見としては盛大にお別れパーティーをしたいところだったが…まあ、また会うから今回は断念する。
「おかえりなさいませ、お嬢様。今日は丘の上の方で襲撃があったと聞きましたが…?それに、Aお嬢様は…?」
「メイド長、それも踏まえて今から信用できるメンバーを数人、私の部屋に集めて。」
「…!はいっ!」
屋敷に戻ったので仕事モードに切り替える。お姉ちゃんの前とは全然違う自覚があるが、あっちも私、こっちも私。バレる気もないし、バレさせる気もない。
お姉ちゃんと一緒にいるためには権力が必要。それも相当なものが。
それを手にするために必要なもの、ことはある程度リストアップする必要がある。
だけど、1つわかりきっていることがある。
(まずは現社長夫妻をどうにかしないと。)
ヴェッター・ソレイユ11歳。
姉と再び会う為に、下剋上、開始である。
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まっだこ(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます(人 •͈ᴗ•͈)楽しんで頂き嬉しいですやったー!これ見てめっちゃやる気出ました感謝です!! (2022年10月10日 21時) (
レス) id: 34c9deb42a (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - いつも楽しませてもらっています！更新頑張ってください！ (2022年10月5日 19時) (レス) @page37 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます🙇更新遅くてすみません…たろ。さんの楽しみにねっていれば嬉しいです! (2022年6月19日 13時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年6月1日 14時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ - みーさん» コメありがとうございますm(_ _)m私もエースの所は原作もアニメも号泣しました。この話は結構時間をかけて考えたので感動していただき嬉しいです!応援ありがとうございます!頑張ります! (2021年10月12日 21時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっだこ | 作成日時：2021年8月10日 10時
