メイド長 ページ19
私の妹だという人物がテキパキと使用人たちに指示を出している間、私はメイド長に応接室へと案内されている。
一通り使用人達の顔を見たが知り合いは目の前で歩いている彼女だけなので正直ありがたい。
それにしても10何年ぶりに会ったがスラリとしたスタイルも艶のある黒い髪も変わらず、全然老けていない。
昔も思っていたが本当何歳なんだろうか。
「改めまして、お帰りなさいませお嬢様。」
「…だから、私はこの家のお嬢様では無いです」
振り向いてきれいなお辞儀をする諦めの悪い彼女にイラッとしつつも笑顔でそう伝える。
なんでこんなに戻らせたいんだよﾁｸｼｮｳﾒ
「Aお嬢様には、ソレイユお嬢様について知って頂きたいことがございます。」
(今絶対さっきの言葉無視した)
「あの日あのクソ共…ゴホン、奴等がお嬢様を追い出した時、15歳でお嬢様に商会の業務を全て押し付けるという計画が崩れたことに気づきました。」
「そんなのあったんだ」
クソ共という単語は取り敢えず聞かなかったことにする。
仮にも雇い主にそんな口きくなよ。
…そんな計画があったのは初耳だが押し付けようとしている相手(しかも5歳児)に教える訳がない。
でもよくよく考えてみたら周りの子に比べて勉強ばかりだった上、高名な先生がつくと言っていた記憶もあるので、嘘ではないのだろう。
「どうしても楽がしたい奴等が養子を取ろうかと考えていた時、ソレイユ様が誕生されたのです。
そこからは…Aお嬢様のご想像されている通りかと。」
聞かずとも今の彼女を見ていると分かる。
両親は私の代わりに彼女に商会の業務を押し付け、自分達は偉大なる航路の小さな島で豪遊生活なのだろう。
ロクな親ではなかったが、まさかここまでとは。
メイド服のエプロンを握りながら話していた彼女が私の方を向いて腰を45°にきれいに折る。
「Aお嬢様…厚かましいですが、お願いです。
ソレイユお嬢様に少しの時間だけでいいので11歳の貴方様の妹に…年相応の少女にならせてあげて下さい」
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まっだこ(プロフ) - しーちゃんさん» コメントありがとうございます(人 •͈ᴗ•͈)楽しんで頂き嬉しいですやったー!これ見てめっちゃやる気出ました感謝です!! (2022年10月10日 21時) (
レス) id: 34c9deb42a (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - いつも楽しませてもらっています！更新頑張ってください！ (2022年10月5日 19時) (レス) @page37 id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございます🙇更新遅くてすみません…たろ。さんの楽しみにねっていれば嬉しいです! (2022年6月19日 13時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年6月1日 14時) (レス) @page26 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
まっだこ - みーさん» コメありがとうございますm(_ _)m私もエースの所は原作もアニメも号泣しました。この話は結構時間をかけて考えたので感動していただき嬉しいです!応援ありがとうございます!頑張ります! (2021年10月12日 21時) (レス) id: 6f670d7073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっだこ | 作成日時：2021年8月10日 10時
