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SIDE:A
『なあ、Aちゃん、
ぼく、Aちゃんのことすき！
おとなになったらけっこんしような！やくそくやで！』
『うん！おとなになったら、けっこんしよう！やくそく！』
『あのなあのな、Aちゃんは
ぼくのおよめさんになってな、いっしょにくらすんやで！』
『うん！ゆうくんぜったいだよ！』
『このくろーばーにやくそく！』
『ゆーびきーりげんまん、うそついたら――』
昔の夢を見た。
今でも大好きな、幼なじみとの夢。
「……てや、……」
「……きてや、A」
「起きてやAーっ！！」
「ん……？」
薄く目を開けると眩しい光が飛び込んでくる。
「Aー！もう7時半やで、起きてや！」
と、幼なじみの顔がドアップで見える。
「ぅん……。うん……？
待って坂田なんでいるの！？」
「いつもの事やん、Aのお母さんにも挨拶したで」
「そうだった……」
「はよ準備せんと間に合わんくなるで？」
「了解了解、
……ほら、着替えるから」
「？」
「この野郎…出てけ！！」
「……は、はいっ！」
転げ回るように部屋を出ていく坂田。
幼なじみとはいえもう高校生なんだから、こういうのは勘弁して欲しい。
ワイシャツのボタンを閉めていると、がちゃ、とドアノブの下がる音がした。
嫌な予感がしてさっと枕を手に取った。
そして
「なあA、Aのお母さんが朝ごはんよーって……あ。ちょ、ちょっと待ってや、出てくから、いやほんまに、ちょま――――あ、」
坂田の顔面にクリーンヒット。
すぐさま扉を閉めて着替えの続きをする。
最後にカーディガンのボタンを閉めて、扉を開けると坂田が転がっていた。
「……ご飯なんでしょ、早く行こ？」
「うん、行こか！」
坂田も含めて4人で一緒に朝ごはんを食べる。
ちょっとして食べ終わり、用意を全部済ませて玄関まで向かい、声を揃えて、いってきます、と親に言って家を出た。
「もー、部屋に居ないでよ坂田」
「？なんで？幼なじみなのに？」
「ダメなものはダメなの！」
「はーい……」
後ろからたたた、と走ってくる足音が聞こえたので振り返ると、仲良しのセンラくんが。
「おはよう、Aちゃん、坂田、2人とも朝から仲良しやねえ」
「ん、おはよう、別に仲良しじゃないから」
「おはよー！仲良しやで！」
「ていうか今日も坂田鼻赤いで、まさか」
「正解。今日もクリーンヒットでした」
「学習せんよなあ、坂田……」
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柚子(プロフ) - いい感じにすれ違って行ってますね（？)まぁ楽しみということです！頑張って下さい (2020年4月11日 22時) (
レス) id: f5a2d726a8 (このIDを非表示/違反報告)
絵が上手くなりたい(プロフ) - うわぁ…気持ちは分かるけど絢香ちゃん腹黒だぁ…坂田さん、複雑な気持ちだろうな…。更新待ってますね (2020年4月11日 0時) (レス) id: e48c7240eb (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - はじめまして、とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！ドキドキハラハラキュンキュンで、個人的にはどちらのオチも見てみたいですが、どうなるのかとても楽しみです！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: d19256ebb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ - 年下組が夢主ちゃんのことでバチバチ(？)なっているのがキュンとしました。あと、作者様の書く文がとても好みです！その文才を私にも恵んで下さい…長文失礼しました。 (2020年4月3日 12時) (レス) id: 5d83f022ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2020年3月30日 0時
