私、悪いことしたっけ。【歌 い 手】

出勤 の巻 ページ18

Side:折原


「おはようございます…
すみません、遅刻しました」

「あ、折原君じゃないか、
いいんだよ、事前に確認貰っているから。

普段頑張りすぎたツケが来たんじゃないか？

今度有給を取るといいさ。」

「すみません部長、ありがとうございます」


上司に遅れた旨を伝えて、デスクに座る。

と、隣の古池さんが声をかけてきた。


「先輩、朝、平気でした？
遅刻しそうだなあ、と思って遅刻届け出しときましたよ」


「ああ、古池さんだったんやね、
助かったわ、ありがとうなあ。

…ちなみに、なんでわかったん？」



1度ぎょっとした顔になってから


「え、…
…いや、だって、LINE返ってこなかったから」


スマホを見てみると、古池さんから

古池さん先輩、寝坊ですかー?

と来ていた。 すまん古池さん…。


「ぅお、ほんまや…
気づかんかったわ、
ありがとうなあ、古池さん」


「いえいえ！
では、私はこれで。」


「ん、ありがとうなあ」



いい後輩を持ったなあ、ラッキー。




＊sidechange
折原＞＞＞＞＞＞古池


…はあ、危なかった。

一応、と思ってラインを入れておいてよかった。


昨日、夜遅くまでキャスをしていたことを朝起きた時に知った。

しかも、3時半まで。
仕事ということを忘れていたのだろうか。


そのあともしばらくサブ垢の方で呟いていたみたいだが、4時半くらいからぱったりと途絶えてしまった。

つまり、その周辺で寝てしまったということだ。


こんな時間に寝てしまったら遅刻不可避だろう、という考えだ。


きっとこれでセンラさんが少し荒れた(？)件についてはチャラだろう。

チャラにさせてくれ。



念の為LINEをいれておいて良かった、
リスナーとバレる所だった。危ない。


…さて、仕事に戻るか。




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