25時、捻れたコードで。

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……友達と映画とか、めんどくさ……。……もうそろそろ、学校……行かなきゃ駄目かなぁー……。最後に行ったの、いつだっけ…………
……あ、こっちはちょーいい感じ！ 今回のにも合いそうだなぁ〜」







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「……少し、休憩するか。」

ヘッドホンを耳から外し、カタンと音をたてながら置く。それと同時に、電話の音が鳴る。

「……病院から、電話か……

もしもし？


………はい、分かりました。次のお見舞いのときに持っていきます。……あの、母さんの様子は……？


……そう、ですか。いつも、ありがとうございます。では。


・・・」

いつもと変わらない、しかしどこか辛そうな表情で上の空になる。それを絶ち切ったのは通知の音だった。

「……通知？ ……あぁ、この前投稿した曲のコメントか」

『怖ぇ……けど、何度も聞きたくなる……』
『これのおかげで、今日も眠れそう』

「……良かった。僕の……僕たちの曲で、誰かを救えているのなら。誰かに、寄り添うことが出来ているのなら……」



───────デュースはこれからも、デュースだけの音楽を作り続けるのよ



「……母さん……。






……作り続けないと。“誰かを救える曲”を……」


……ピカッ！


「……っ！？ 何だっ…？ 今、画面が……」

さっきまで作曲画面を映していたモニタは、砂嵐に染まっている。


《……………来……れ》



「何だ、これ……動画か？ でも、何も再生していないはず……」




《早………来………れ》




「何かを、喋って……？」









《早く……来てくれ》






ブチッ

いつの間にか、モニタの画面は元の作曲画面に戻っていた。

「……消え、た？ 早く来てくれ、って、いったい……それにしても、今の……







……どこかで……見たことが、あるような……？」







追伸








関連作品ランキング一位&最高順位86位、一瞬だけでしたが本当にありがとうございます

これからも精進して参りますので、応援……いえ、閲覧だけでもしてもらえたら嬉しいです

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