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「……違う。ここの音はもっと鈍くして……でも、そうすると他の音が……」
カタ、カタカタカタ………カタ……
……プルルルル………プルルルル………
「…………あ、電話……鳴ってたのか。」
デュースは床に散らばった楽譜を避けながら電話をとる。身体が凝っているのか、どこか動きが硬いように見えた。
「もしもし……あぁ、デュースだ。急にどうしたんだ? ……………いや、大丈夫だ。一人でちゃんと暮らせている。母さんのお見舞いにも、しっかり行ってるぞ。……じゃあ、また」
もうこんな時間か、とデュースは時計を見る。短い針は22時を指していた。
「何か、食べるか。確かこの辺りにカップ麺を積んでたはず……あった。
あ、家にある食べ物これで最後か……早く、次の分を買わないと。……出来るまで、新曲のチェックでもしよう。そういえば昨日、あの人の新曲が投稿されていたな。聞いておくか。
……なるほど、ここで3/4になって……へぇ、面白い展開だな。……でも、この音はもっと変えてもいいかもしれない
……もうそろそろ、出来たか。あと一息……今日中に終わらせよう」
ピコンと、彼らにとっては聞き慣れた音が鳴る。
「……ツイステッドコードの通知?」
カチ、カチとマウスで画面を移動すると、画面の端には【薔薇が入室しました】と表示されている。
『すまない、遅れてしまった。結構……いや、かなり待たせてしまったよね』
「薔薇、帰ってきていたのか。別に大丈……あ、ミュート切らないと……
『大丈夫だ。いつも通り、別々に作業していたから』」
『あ、薔薇くん帰ってたんだね。学校お疲れさま〜』
『Dも
『大丈夫大丈夫! 昨日の時点で遅れるって連絡、くれてたし! ね、Dくん!』
「『あぁ』」
画面の向こうで『ふふ、なら良かった』と薔薇は軽く笑う。そして、『ところで』と言葉を続けた。
『D、作業は進んだ?』
「『一応、最後までは。でも、後で聞き返さないと……』」
再びピコンと音が鳴る。画面の端には【トランプが入室しました】と書かれていた。
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あめ(プロフ) - あん@瑠璃のサブアカさん» 実は普段、支部の方で書いているのですが書いている方のアカウントが使えなくなってしまい続きが書けない状態で…(支部で書けている分はコピペすればこっちで更新はできるにはできるので言い訳にしかなりませんね。ごめんなさい)コメント、ありがとうございます…! (2023年4月2日 23時) (レス) @page9 id: 17b84936b8 (このIDを非表示/違反報告)
あん@瑠璃のサブアカ(プロフ) - とても面白く、読んでいて先が気になるような作品でした。これからも応援しています…! (2023年4月2日 23時) (レス) id: defeb371e1 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ロエナさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ〜。コメントが来るのも久しぶりですっごく嬉しかったです!ご質問、ありがとうございました! (2023年1月4日 22時) (レス) id: 17b84936b8 (このIDを非表示/違反報告)
ロエナ - なるほどそういうことでしたか、!!返信がなんとお早い、、、。こんな夜遅くに返信してもらいありがとうございます!!!!それに気付かなかったのは私の確認不足なので本当にごめんなさい!! (2023年1月4日 22時) (レス) @page27 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ロエナさん» そしてその点に関しての描写も出来ておらず、申し訳ございませんでした。詳しいことはまた、どこかでしっかりまとめて話しますのでそれまで気長に待っていただけると幸いです。 (2023年1月4日 22時) (レス) id: 17b84936b8 (このIDを非表示/違反報告)
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