misbehave Ⅱ (ページ6)

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～岸side～

｢A…。愛してる。｣

耳元で囁くとAは、色っぽく吐息を漏らす。
堪らなくそそるAの表情や声や体温。

｢A…。A｣

｢きし…。｣

熱い視線で俺を見つめて名前を呼ぶ。

優しく触れるだけのキスをしてまた名前を呼び合って抱き合う。

｢んﾝ…き、、し…。だめぇ…。はぁ。｣

俺の下で甘い声を漏らすAにゾクゾクと俺の欲が身体中をかけ巡る感覚がする。

｢何が駄目なの？こんなにカラダは悦んでるのに。｣

Aの身体を優しく撫でていた手を敏感な場所に持っていって優しく刺激するだけで甘く熱い吐息混じりの声を出して腰を浮かし喜ぶ。

｢んン、、、もぅ、だっめぇ！！あぁ！！！｣

果てて浅く息をするAの横にぐったり倒れ込む。

あぁー、きっつｯ。
そう言えば、俺、雨で濡れて熱あったんだっけ…、
Aに夢中になり過ぎて忘れてた、

俺の気持ちを伝えたくて無我夢中にAのとこに来て、雨が降っても待ち続けた。

｢きし…。私…間違った。これは、認めちゃいけない事で、取り戻しができない事…。もう、あう｢A、俺本気つったろ？これは熱のせいでも何でもねぇから。俺のマジな気持ちだから。Aが悪いんじゃない。全部俺が悪かった事。だから、会わないとか言わないで…｣

｢でも！！！私…、樹と付き合ってるの！！樹を悲しませるような事できない！｣

｢うん。2番目でも良いから、、俺と居て…。｣

どうしてこんな言葉が出てきたんだろう。

この時はまだ、こんな事を言ってしまったことにただならぬ後悔と、罪悪感に襲われて底無し沼に引きずり込まれる怖さを知らずに、ただ…、ただ。目の前に居る愛おしい彼女と離れる事が出来なくて。また、失う事が怖くて。彼女を力一杯抱き締めた。