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｢んじゃあ、俺出るけどちゃんと戸締まりしろよ？あぁ、あと、樹！お前マジであんまちょっかい出すなよ！｣
｢うるせーよwサッサッと行けよ笑｣
｢ちょっと、樹離してよ。｣
私の肩をぎゅっと抱き寄せる樹
｢何？照れてんの？笑 かわいーじゃん笑｣
顔をのぞき込んでどんどん距離を縮めてくる樹の顔を押し返しながら風磨を送り出した。
｢ちょっと！いつまでやってんの！！！｣
｢ん？Aがチューさせてくれるまで笑｣
そう言うと、樹は私の腰と後頭部をガッチリホールドして押し返していた距離がグッと詰められキスされた。
｢んふはｯ笑俺の勝ち〜♪｣
余裕そうに片方の口角を上げて嬉しそうにリビングに戻って行った。
相変わらず女慣れしてて、ムカついたから余裕そうにしている樹の背中を思いっきり引っ叩いてやった。
｢ってぇ！！何だよ笑 拗ねてんの？笑 もー、かわいーねーAちゃん♡｣
｢…。みぃーくんご飯だよぉー｣
樹を無視してみろくにご飯をあげて、ソファーに座った。
｢今日どっか行く？仕事あるからあんま遠くには行けねぇけど。｣
｢いーよ。仕事だしゆっくりしてなよ。｣
｢んー、ならゆっくりすっかー｣
そう言って樹は私の横に座ってうーーん。と伸びた。
廉Aさん!お疲れ様です!明日、紫耀と松村先輩で飲み行くんでAさんも強制参加ってことで!
｢は？｣
｢んー？どうした？｣
永瀬廉からのメッセージに無意識に声が出ていた様で樹が不思議そうに見ている。
｢あぁ、後輩が明日飲み行くから来いって。｣
貴重な2連休の内の1日をこの人達の過ごすのは惜しい…。
｢え、男、だったよな？｣
｢うん。後輩二人と松村だって。てか、貴重な休みなのに…、｣
｢行くの？｣
｢風磨も居ないしせっかくゆっくり出来るのに…。｣
｢んじゃ、断われば？｣
樹の方を見ると真面目な顔してジッと私を見ている。
｢う、、ん…。｣
｢ねぇー、そんなことよりさー…旅行の事なんだけどさー｣
旅行の話をしている最中も全然集中できなかった。
だって、樹のジッと見る目が私の過ちを見透かすような責めるような目に見えたから…、
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作者名：み、 | 作成日時：2021年8月11日 0時
