day 15 ページ16
名前side
背中の柔らかい感触からベッドに押し倒されたことを察する
名前「尚大…」
ぐっと手首を抑えられてる
雷がピカッと光って薄暗い部屋が一瞬明るくなり、
赤く染まりきった鋭い眼光で見つめられてるのが分かる
そして大きな雷鳴が響き渡る
ガブッと首に噛みつかれ、思い切り血を飲まれる
名前「っ、…!」
かなり痛い…
あの前の時のチクッとする痛みはかなり手加減されてたんだ…
血が飲まれると共に力がどんどん抜けていく
くらくらして思わず尚大のシャツを掴む
すると尚大の目から涙が溢れ、胸元に熱い水滴が流れ落ちた
尚大「はあっ、ごめん、ごめんなさい」
名前「大丈夫、大丈夫だから…」
何とか頭を撫でると、尚大が私の横に倒れこんだ
名前「っ尚大…!」
触れようとしても体が動かないし
尚大の長いまつ毛がピクリとも揺れない
やだ、どうして!?
どれだけ動こうとしても鉛のように重い体
名前「っ、だれか…」
遠のく意識の中、安嶋くんらしき雨で透けたシャツを着た人が
何か言いながら駆け寄って来るのが見えた
尚大が…
そう言えたか分からないまま視界がシャットダウンしてく
名前「はっ!」
大きな雷鳴で目が覚める
ここはいつも私が居る部屋みたいだ
ベッドサイドの椅子の豊田くんが舟を漕ぐようにうたた寝してる
名前「とよだ、くん」
豊田「んがっ、あ、起きた?」
大きな瞳に私が映る
名前「うん、尚大は…?」
恐る恐る聞いてみると
豊田「大丈夫だよ、部屋で寝てる」
名前「そっか、良かった…」
豊田「名前ちゃんは体きつい所ない?」
名前「もう動くし、大丈夫!」
むくりと起き上がると、少し頭が揺れる感じがするけど…
豊田「話したい事があるから皆を呼んでもいいかな?」
名前「うん、大丈夫」
豊田くんが部屋を出て、しばらくすると皆が部屋に入ってきた
黒田「名前、大丈夫…?」
眉を下げた黒ちゃん
名前「ん、へーき」
皇輝「っ、本当にごめん!気づくのが遅くなって!」
安嶋「ごめんね…!」
深田「まじで焦ったっす…!」
名前ちゃんと織山くんがベッドに倒れ込んでてて
と、付け加える深田くん
名前「私こそ、何にも考えてなくてごめんね」
拓実「そんなことっ、」
名前「でも、どうして尚大はあんな感じになったの…?」
湧「それは…」
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いろは(プロフ) - ふうかさん» すみません、今気づきました…!コメントありがとうございます。嬉しいです!! (2021年11月7日 0時) (レス) id: 1ea198771f (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - すごく面白いです!続きが気になります!更新待ってます! (2021年8月7日 1時) (レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - _さん» 今確認したんですけど、多分できると思います…!良かったらもう一度試してみてください! (2021年7月18日 12時) (レス) id: 1ea198771f (このIDを非表示/違反報告)
_(プロフ) - 名前変換?ができないです (2021年7月18日 12時) (レス) id: 11629eb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろは | 作成日時:2021年7月8日 22時