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ファルコンJr.side
案外あっさりと避けられてしまった手裏剣。
ギロリと、敵と目が合う。
ファルコン「ま、じか…」
頭が真っ白になり、思わず固まってしまう。
コマンダー「ッバカ!なにやってる!?」
コマンダーの怒鳴り声にハッとなると、目の前にハチの尻尾が迫っていた。
瞬間、先ほど見た資料を思い出す。
『尾…鋭いドリルのような針が付いている。また、針には猛毒が付いており…』
触れたら…死…?
嘘だろ、こんなところで…
コマンダー「っどけ!!」
ドンッと体を押される。
視界を覆っていた針が、目の前から消える。
コマンダー「…ッぐ…!!
…このやろっ…」
コマンダーの呻き声。
そしてすぐ後に、ズシャッ…と、刀が何かを切る音。
ドサッ…と、巨大なものが倒れる音__
ファルコン「…コマンダー!?」
慌てて体を起こすと…すでに敵は、倒れていた。
コマンダー「…触ったかッ?」
ファルコン「え?」
振り返ったコマンダーが、見たこともないくらい険しい顔をしている。
思わず後退りするくらいの迫力だ。
コマンダー「針にっ!少しでも触ったかと聞いているんだ!!」
ファルコン「…ぁ、…」
震える体を起こし、体の隅々を確認する。
ファルコン「…な、ぃ…
…触って、ない…」
安心して、涙が溢れてきた。
よかった…まだ、生きてる…!
まだ、生きれるッ…!!
コマンダー「…ふーっ…」
涙で揺れる視界の向こうで、コマンダーが、ホッとしたように息を吐いたのがわかった。
コマンダー「…ッ!」
…と、次の瞬間。
突然前のめりになり、ガクリと膝をつくコマンダー 。
ファルコン「コマンダー…?」
コマンダー「…はぁ、はあっ…」
苦しそうに呼吸をするコマンダーは、目をぎゅっと瞑り何かに耐えているようだった。
左手が、右腕を押さえている。
そして、右腕からは…
ファルコン「…血…?」
血が出ている…!?
まさか、さっき…
ファルコン「刺された、のか…?」
コマンダー「…ッ……ぐっ…」
俺を助けようとして、代わりに刺されたのか…?
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霙(みぞれ)(プロフ) - くーるさん» もちろんです!! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» またまたコメントありがとうございます!いやぁ…嬉しいです…!!何よりの褒め言葉です!これからも頑張りますのでよろしくお願いします♪ (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - ココナッツさん» すいません返信遅くなりました…!いえいえ、全然!ただただ私の書きたいように書いてるだけなので…笑 でもそれがココナッツさんに刺さったのであれば光栄です♪ 今日で移行となりますが、移行後もよろしくお願いします!! (2020年2月8日 20時) (レス) id: fe9129c81d (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - くぅ…!本当に大好きですもう!!続きが出れば出るほど、次が気になって気になって…(笑) (2020年2月3日 21時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ - 読めば読むほど、天才だなぁって思います!!世界観といい、ストーリーの流れといい、すべてが天才的です!ホントに毎日楽しみにしています!!言葉じゃ足りないくらいこの作品が大好きです!毎日楽しみにしています!更新頑張ってください!! (2020年2月2日 22時) (レス) id: fd7392ad08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くーる | 作成日時:2020年1月12日 13時