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episode76 ページ32

涼介side




バシャーン…




涼「…っ!」




冷たい水をかけられ、反射的に目が覚める。




涼「…!?」




気づけば両手両足を縄で縛られていて、身動きがとれない。



そのまま床に転がっていた。




何で、こんな状況に…?




目覚めたばかりの頭をフル回転させて、記憶をたどる。




黒「おはよう。目覚めはどうだ?…ん?」





嫌みたっぷりの話し声で、全てを思い出した。



そうだ…俺、スタンガンで気絶したんだ…!



ようやく状況を把握した俺を見て、黒澤は不敵な笑みを浮かべながら近づいてきた。





ドンッ…!




そして、俺の腹を思いっきり蹴り上げた。




涼「ぐはっ…!ゲホ…ゴホ…」



黒「ハハッ!いい気味だ。笑」




愉快そうに笑った黒澤は、俺の顎を持ち上げた。



グイッ…




黒「ずっとお前を倒したかったんだ。

…たっぷり遊ばせてくれよぉ?」




ドカッ…バキッ…ボコッ…




涼「うぅ…ぐあっ…うごっ…!!」




手当たり次第に殴る黒澤と、抵抗できずにされるがままの俺。





…そんな状態がどれくらい続いたのだろう。




それは数分にも思えたし、永遠にも思える時間だった。




ボカッ…バコッ…



涼「……ッ!………ハア……ハア…」




殴られすぎて体は麻痺し、声を出す気力もなくなってきた。







『もう、気ぃ失った方が楽かな…。』







なーんてせこい事を考えながら、意識を手放し始める。












バシャーンッ!!




涼「っああ!!」



黒「何気ぃ失いかけてんだ?…あぁ?

そんな事、させねぇよ。



…もっと苦しめ!!」




再び水をかけられ、一気に意識が戻る。



視線の先には、意地悪そうに笑う黒澤の姿があった…

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くーる(プロフ) - りんさん» お返事遅くなりましたm(._.)m 何回も読んでくださったんですね!ありがとうございます(^^) なかなか不良系の話は少ないですけど、同志に出会えて光栄です☆ (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - あこさん» お返事遅くなりましたm(._.)m楽しんでもらえたようで嬉しいです!…っと、お気づきになりましたか?笑 探偵学園Qのあのシーンめっちゃ好きなんですよ…ずーっとクールだった流くんのあのさわやかな笑顔…いいですよね!笑 (2018年4月10日 20時) (レス) id: 6d68981b41 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです。何回読んでも面白いです! (2018年2月14日 22時) (レス) id: df7b157299 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - この作品、私の大好きな感じだったので超最高でした!!あと、最後のシーンって探偵学園Qに出てくる天草流のベッドの上のシーンに似ていませんか!? (2018年1月16日 19時) (レス) id: 886c07b65c (このIDを非表示/違反報告)
くーる(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!そんなに褒めて頂けると嬉しいです♪ 個人的にもこのお話は結構気に入ってるので、余裕があれば続編を書いてみたいのですが…あいにく今は、現在書いてる小説と新作の構想で手一杯でして…すいません(>_<)もう少し余裕ができたら考えてみます! (2016年8月8日 16時) (レス) id: 8c67a8e15d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くーる | 作成日時:2014年12月2日 22時

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