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つまらない担任の話が終わる頃、スマホが振動した。何食わぬ顔でポケットに手を突っ込み、電源ボタンを押す。
「きりーつ」
日直だった一静が緩い号令を掛けた。一礼した後すぐにスマホを開くと、一静の母さんからだった。一斉送信のようで一静の名前もある。
『二人が学校行ってる間に物運ぶから、荷物纏めてね。』
「一静、メール見た？」
「ん、今見た」
教科書をエナメルバッグに突っ込みながらスマホを見ている。チャックを閉めると立ち上がった。
「行けるか？」
「うん」
放課後になった。部室へ行くのに廊下を歩くと、花巻がいた。
「花ー、俺ら少し遅れるって及川に言っといて」
「おっけー」
立ち止まらず、こちらも見ずに返事をして手を挙げた花巻を見送り、一静について職員室へ向かう。
「Aはなんか用事でもあんの？」
「一応今受けれるレベルの大学を確認しようかなって」
「真面目だな」
「まぁね」
職員室のドアをノックして「失礼します」と声を張る。一静は担任の元へ、俺は進路指導担当の教師の元へ足を運んだ。
「すみません」
「おー、堂島か。珍しいな」
どうした、と快活な教師に要件を伝える。少し考えた後、後日改めて進路指導室へ来るように言われた。
「いつなら来れる？」
「月曜なら。時間かかりますか？」
「1時間くらいだな。来週は合宿だろ。再来週でどうだ？」
「大丈夫です。お願いします。」
一礼して職員室を出ると、一静は廊下で待っていた。
「行くか」
「うん」
廊下に置いていた荷物を担いで部室に行き、準備をした。
「Aは頭いいんだし、別に行こうと思えばどこでも行けるだろ」
「んー、まぁ」
進路のことを考えていて、思い出した。高3か。
「なぁ、一静」
「ん？どした」
「次のテスト、俺の方が点数良かったらごめんね」
ポカンとした顔で俺を見ている一静に笑いかける。
「そんなこと？別に気にしないけど」
「クラス替えのこと考えなくていいし、ちゃんとやろうかなってだけ」
「そ」
いいんでない、と言ってロッカーを閉めた。着替えを済ませた一静と二人部室を出る。
シューズが擦れる音、ボールが床に叩きつけられる音。
「レフト！」
「ブロック2枚！」
あと一ヶ月程で始まるインハイに向けて、レギュラーを選ぶためにゲームを繰り返し行っていた。
「ごめん、遅くなった」
「大丈夫だよー。とりあえずWSは決まった」
「あとはミドル？」
そ、と頷いて及川はコートに目を向けた。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
