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大学生の好奇の目に吐き気を覚えながら、ただ棒立ちする。
「まぁまぁ、座って座って」
「いや、戻りたいんですけど」
「早い早い」
座れって、と言いながら俺の肩を叩く。チラリと見れば、一静と岩泉は心底不愉快そうな顔でいるし、及川と花巻まで顔を顰めていた。
「なにアイツら？」
「え、いや」
「Aー、ミーティングやるべ」
意外にも、一番に痺れを切らしたのは花巻だった。俺を手招きながらメモを手に取り、四人で座っている範囲を狭める。
「花巻ー、もうちょい貸して」
「もう時間ねーんで」
すんません、と言いながら俺に視線を送り続けている。
「せんぱーい、すみません。ちょっと込み入った話したくって」
及川はその場から立ちもせずに顔だけ笑って言うが、目は笑っていない。
「アイツ主将？」
「そうです」
「チャッラ」
青城出身ではない大学生が笑った。ぬっと、目の前の大学生達に影が差す。
「もう、いいですよね」
「え、ちょ」
「失礼します」
一静が俺の肩を抱いて元いた場所へ連れて行く。途中貸し出した1年がいたから、声を掛けた。
「もうあっちの方手伝わなくていいぞ。あの女なんもやる気ねぇから。」
「あ、え？はい？」
不思議そうに俺を見るが、俺の顔を見て聞き返すのをやめたらしい。
戻ると及川や花巻、岩泉に件の女子マネが話し掛けていた。
「すみませーん、ちょっとこれから大事な話するんで」
先程同様、顔だけにこやかな及川が少しイラついてあしらっている。それでもめげずに女子マネは話し続けているが、俺と一静が戻ったことで離れていった。
「どした？」
「すーんごいしつこくて」
「部活終わったら遊ぼーってさ。めんどくせー」
「花巻はいよいよ女運ないな」
「やめてくれ」
言いながら座ると、一静が俺の後ろに座り肩に頭を載せてきた。顎先でグリグリと肩を押す。
「なんだなんだ」
「長かったから」
すぐじゃなかった、と少し拗ねたように言って、俺の耳の裏に鼻を寄せる。
「ごめんな。しつこくてさ」
「ん、知ってる」
「はい、始めよー」
「そうだな」
言いながらそれぞれがメモを手に取る。読み込んで、その場面ごとの判断を共有する。
「ここはね、ちょっとレシーブ乱れてたかな」
「あー確かに。でもトスはちゃんと上げられる高さだったろ」
「どうだった？」
「打ちにくくはなかったな」
と、修正が必要なところを洗い出すために話し、書き込む。
時間なんてあっという間に過ぎていった。
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シャバ僧(プロフ) - しおさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！及川も花巻も友達思いだと思うので、嫌がってる堂島を連れていった先輩に嫌悪感示しそうだなと、この展開にさせていただきまました！なかなか松川夢ってないので、自分のためにも頑張ります！笑ありがとうございます！ (2022年8月11日 8時) (
レス) id: 97accd6b89 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 展開が！！最高すぎます！！松川だけじゃなく花巻達まで不快に思ってる感じ本当に最高です...たくさん更新してくださるのでとても助かってます、これからも頑張ってください！^_^ (2022年8月11日 3時) (レス) @page5 id: 8068b429a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャバ僧 | 作成日時：2022年8月9日 11時
